【ヨガのポーズ107】“引き寄せる” スパイダーマンのポーズ──Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方
関節という関節を動かして、全身を見渡してみよう!──歩いたり、しゃがんだり、座ったり。自覚することなく動けるのは、関節がスムーズに動いているから。重要な働きをしている関節に注目です。
撮影・中島慶子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子
スパイダーマンのポーズ
真っ直ぐに立ち、一方の足を出します。股関節から上体を前に曲げながら両手を床につきます。手足の指でしっかり床をつかみ、深い呼吸で8秒。反対の足でも行いましょう。
首から始まり、肩、肘、手首、手指。下半身は股関節から始まり、膝、足首、足指。カラダにある主な関節は70個近くありますが、それらを感じて生活はしていません。人は、関節があるところをすべて動かさなくても、一日過ごすことができてしまいます。
でもこのポーズは、それを実感できます。私はスパイダーマンのように壁を上っているつもり。手指の関節を使って壁のかすかな凹凸をつかみ、足指も神経を行き渡らせて、壁をつかもうとしています。
試してみましょう。
カラダのすみずみまで自分の命令が行き届く感覚といったらいいでしょうか。それは快感です。
足指の関節が実感できない人は、バスタオルを敷いて、足指で引き寄せてみてください。ふだん歩くときも、足指が地面や床を握りしめるイメージで一歩を踏み出します。立つときも無意識に立たない。母指球だけで立つのではなく、5本の指全部を使い、大地を引き寄せるような気持ちで床を握りしめてみてください(だから、ヨガは裸足でするんですよね)。
このポーズのいいところは、カラダの違和感に気づくこと。股関節が動かしにくいとか、足の小指が浮いているなとか。全身を見渡すことができるんです。ぜひ、感じてみてください。
『クロワッサン』1176号より
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