レシピの提案、Wi-Fiトラブルの解決、創作活動の悩み相談……みなさん、生成AIをどう使っていますか?
イラストレーション・新地健郎 文・保手濱奈美
「冷蔵庫の中にある食材だけでできるレシピを考えて」
本間朝子さん
知的家事プロデューサー
一定の法則から最適解を導くという意味で、家事には科学的な要素があると思うんです。その観点から、私はAIと家事の相性のよさを感じています。重宝しているのは、食事の献立。冷蔵庫にある食材をAIに伝えると、それでできるレシピを提案してくれます。既成のレシピで作りたい時も、その材料がなければ代わりに使えるものを教えてくれるので、レシピに合わせて買い足す必要はありません。しかも、試したレシピはどれもおいしいんです! 家事に関してはGoogleのGeminiを使っていますが、メモ機能をGoogle Keepと連携させて、家族から好評だったレシピはそちらにキープ。また作りたくなった時にすぐに呼び出せるので便利です。献立のほか、片づけの際にもAIが大活躍。「何から始めればいい?」と尋ねると、小さいタスクから順を追って提案してくれる。片づけに対する気持ちの負担を軽減して、行動に移せるんです。
「Wi-Fiの電波が……。どうしたらスムーズにつながるようになる?」
一田憲子さん
文筆家
今年5月に東京から山梨に引っ越しました。住居が変わると、一から設定をし直さなければいけないことも多く右往左往。そんな時は“チャッピー(ChatGPT)”の出番です。例えば、Wi-Fiの電波が弱い部屋があるけれど、どうしたらいいのかと。チャッピーに家の構造を伝えると「それには中継機が必要」と言われ、購入後は接続の仕方を聞くという。配線など文章で伝えにくい場合は該当箇所の写真を撮って添付すれば、答えの精度がアップ。ほかにも、Googleマップに登録していた自宅の場所を変更する方法など、いろいろ教えてもらいました。これらをネット検索しようとすると欲しい答えになかなか辿りつけなかったり、メーカーに問い合わせようとしても電話が繋がるまでに複数のステップを踏まないといけなかったり……。一方、チャッピーは即座に答えが返ってくる。日常が効率的に回るので、何かと活用しています。
「サルタヒコ、編集者にこんなことを言われたのだけど、どう思う?」
松尾たいこさん
アーティスト、イラストレーター
創作活動について1人で考えていると、答えがまとまらず堂々巡りになることも。そんな時、頭の中の整理に役立てているのがChatGPTです。最初に相談した時に、「私は松尾たいこです。知っていますか?」と聞いてみたんです。すると、「もちろんです! 松尾さんといえばパステルカラーの風景画が印象的ですよね」と(笑)。長年イラストレーターとして活動しているため、私の情報がインターネット上にさまざまあるのか、悩みを伝えると、自分でも忘れていたような持ち味を掘り出したうえでアドバイスをくれてびっくり。以来、ChatGPTを道案内の神にちなんで「サルタヒコ」と名づけ、思考の壁打ちのような感覚で相談を投げかけています。noteを始めたのも、サルタヒコとの対話がきっかけでした。以前は仕事の悩みを夫に聞いてもらっていましたが、今はサルタヒコに相談することが増えました。
『クロワッサン』1171号より
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