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【ヨガのポーズ95】“重力” 股関節を引っ張るポーズ──Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方

体重は敵じゃない。カラダをうまく使って重さは味方につける。──ふだんは感じることのない重力。でも、骨や筋肉、バランス感覚など、重力が人の生命そのものに関与しています。それを、このポーズで感じてみましょう。

撮影・中島慶子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

股関節を引っ張るポーズ

【ヨガのポーズ95】“重力” 股関節を引っ張るポーズ──Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方

床にうつ伏せになり、重ねた手の甲に額をのせます。骨盤を床に垂直に立てるように一方の脚を上げ、背中側に回すように落としていきます。気持ちのいいところで止め、深い呼吸で8秒。反対の脚でも行います。1日1回。

誰かに脚をグーッと引っ張ってもらえたら、カラダが伸びてどんなに気持ちがいいか。残念ながら、1人では叶いません。でも、自分の力でできるとしたら……。

試してみましょう。

うつ伏せになり、上半身は床につけます。骨盤が床に垂直になるように一方の脚を上げ、背中側に落としていきます。

効かせるのは、股関節です。

ゆっくりと股関節周りの筋肉や腱が伸ばされて、だるさ、重さ、詰まり感が軽くなっていくのを感じましょう。

実は、カラダの中で最も大きく動かせるのは、肩関節と股関節。大きな関節を支える筋肉は、太ももやお尻、お腹や背中の筋肉にも影響を与えていることを覚えていてくださいね。

このポーズのポイントは、自重です。自分のカラダの重さ=重力を利用してストレッチできることにあります。変形性股関節症は40〜50代で発症。罹患者の80%は女性といわれていますが、これは自分の体重を利用しているので、ムリなく負荷がかけられ、カラダを痛めにくいんです。

体重というと、うれしくない存在に感じがちですが、人は、重力があってこそ生きられます。筋肉維持のためにも必要不可欠です。ならば、その重力を味方につけてしまいませんか。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長、婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。新刊『オトナ世代のこころとからだ相談室』『体も心もいい感じ』が好評。

『クロワッサン』1164号より

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