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ノルディックウォーキングで歩幅の広い歩き方を身につける。

2本のポールを操り颯爽(さっそう)と歩く人見たことはありますか。ノルディックウォーキングは歩幅を広げるのに必要な上半身の使い方が学べます。整形外科医の平尾雄二郎さんに教わります。

撮影/角戸菜摘 文/石飛カノ モデル/原 歩美 ヘアメイク/村田真弓 スタイリング/高島聖子

ノルディックウォーキングで歩幅の広い歩き方を身につける。

(A)背筋を伸ばす

(B)視線はやや上に

(C)親指は上に立てる

(D)ポールは踏み出した足の横につける

(E)カラダ全体を使う運動で歩幅が広がる

大きな歩幅で歩こうにも歩けない。そんな人におすすめなのが、ノルディック・ウォークというエクササイズ。これは、2本のポールを使って歩くという全世界に普及している高齢者向けの運動。

「ポールを使うことで肩甲骨がダイナミックに動きます。肩を使って歩くので、胸椎のひねりが生まれて歩幅が広くなります」

歩幅が広くなることで、下のグラフのようなカロリー消費アップの効果も期待できる。さらに姿勢の改善にも有効、と平尾さん。

「1日20分のノルディック・ウォークを8週間続けてもらったところ、丸く変形していた脊柱がまっすぐになり、姿勢が改善した例も」

ノルディック・ウォークを推奨する団体の支部は全国にあるので、興味がある人はぜひ、講習会に参加を。

ノルディック・ウォークはウォーキングに比べて

● 全体で40%運動効果がアップ

● カロリー消費効果が30%アップ

● 酸素摂取量が20%アップ

● 心拍数が6〜10%アップ

ノルディック・ウォークの歩幅のアップ率。

日本ノルディック・ウォーク連盟「公認指導員養成指導教本」より
日本ノルディック・ウォーク連盟「公認指導員養成指導教本」より

スピードにかかわらずすべて歩幅が広くなるという結果。時速4.2kmのスピード(やや早歩き)ではポールを使うことで、約12%歩幅がアップ。

ポールを持つことで安全性も高くなる。

ノルディックウォーキングで歩幅の広い歩き方を身につける。

ポールを持つと体重を支える面が広くなり、転倒の予防に。

ノルディックウォーキングで歩幅の広い歩き方を身につける。

普通の歩行では左右の足のみで体重を支えるので、支持面が狭い。

国内のノルディック・ウォーク関連団体

(社)全日本ノルディック・ウォーク連盟 https://www.nordic-walk.or.jp
JNWA 日本ノルディックウォーキング協会 http://www.jnwa.org
JNFA 日本ノルディックフィットネス協会 https://jnfa.jp
PWA ポールウォーキング協会 http://www.polewalking.jp

  • 平尾雄二郎

    監修

    平尾雄二郎 さん (ひらお・ゆうじろう)

    脊椎外科医

    都立広尾病院整形外科医長。脊椎外科の専門医として日々、手術による腰痛患者の治療のほか、セミナーなどで腰痛改善法の普及に努める。

衣装協力
ブラトップ¥4,900 タイツ¥5,900 ウォーキングシューズ¥9,900(以上ニューバランス/ニューバランス ジャパン TEL.0120-850-997)

『Dr.クロワッサン 歩幅65.1cmで、腰痛しらず。』(2019年3月5日発行)より。

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