生きるための「ぬちぐすい(命の薬)」は、食に限らない。沖縄が大切にしてきたものに、生きる力をもらう春の旅。
沖縄を旅すると自然と力が湧いてくる。慌ただしい日常から離れ、ゆったりと流れる時間に気持ちが解放されるのはもちろんだが、沖縄を旅することは、人間が生きる原点に立ち戻るような、あらためて何を本当に大切にすべきか、もう一度体の奥から思い起こさせるような、そんな体験に繋がる気がする。
旅をしていると、至るところで、沖縄の人々が自然の力を信じ、風習や伝統を大切にする心が暮らしの中に息づいている場面に出合い、不思議な懐かしさを覚えるだろう。人間の力が及ばない大自然の中に身を置くとき、畏敬の念に心震えることだろう。そういうことが明日のための大切な力となる。
春の沖縄を旅しよう。きっと、これからの人生に響く、いい旅となる。