【押し入れ・天袋】大収納スペースの奥のものはすべて〝死蔵品〞に。
多くのものを入れられる大容量の収納スペースが押し入れ。「もともと、布団を〝押し入れる〞ためにあるものですから、布団を三つ折りにしたサイズ、80㎝ほどの奥行きに作られています。しかし、年齢とともに入れるのはいいけれど、出すのが億劫になってきます」最近ではベッドの生活になり、押し入れにいろいろなものを入れている人も多い。その際には奥に入れたものに手が届かず結局〝死蔵〞したようなかたちになりやすい。「布団を入れずに済む押し入れならば、クローゼットにするほうが活用しやすい。中段があるならばそれを取り払って、手前部分にハンガーパイプを取り付けて洋服をかけられるようにします。手が届きにくい奥には棚を作ってバッグや小物などを置けるようにします」押し入れの上などにある天袋は高所で奥行きが深い収納場所。「書画などを収める場所として重宝するところですが、取り出すのは押し入れ以上に大変です。将来にわたって、中に入れたものを取り出せるようにするならば、今のうちからキャスター付きのひもを付けた板の上に収納するものを載せておくようにします。力いらずで、中に入れたものを引き出すことができます」