家を美しく片づけたい時、頭に浮かぶのは、ふだん使わないものの処分だろう。でも、一年に一度か二度しか使わなくても、思い入れの強い衣類や食器はある。そんな使用頻度の違うものを出し入れしやすくすっきりと片づけるにはーー。
「今あるものを今ある環境にただ収めてはいませんか? 私の経験では、持っている服や食器をサイズや形状ごとに整理し、モノの量やサイズに合った場所を作って収めると、自分の『持ちグセ』『買いグセ』に気づき、不要なものを処分できるようになるんです」と、近藤典子さん。
近藤さんによると、整理の基本は上記の3つのプロセスが大切。要約すると、モノの分別モノと収納場所のサイズのマッチング収納だ。
「片づけのコツは、まずグループ分けです。衣類ならば、丈の長いコートやワンピース、ジャケットやシャツなどのトップス、スカート・パンツなどのボトムスに分ける。サイズや形状にふさわしい場所に収めると空間の無駄がなく、すっきりと片づき、出し入れもしやすくなります。ものと収納場所のサイズが合わない場合も、簡単な工夫で対応できます。
その次に、使用頻度を考慮。
「いつも使うものは、出し入れしやすい目線の高さから手をおろした時の指先までの間に。それより高い位置に使用頻度の低い軽いもの、低い位置に重いものを」