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すっきり使いやすいキッチン収納は持ち物の査定から始めよ!

  • 撮影・青木和義 文・神舘和典

使いやすい家電の配置、作業しやすい調理スペースの確保を考える。

「キッチンはまず、日常使いの家電の使いやすい場所を確保し、調理台の限られたスペースに余計なものを置かず、作業しやすいようにすることが大切です」と、近藤さん。しかし、高橋さん宅は、電子レンジは冷蔵庫の上、炊飯器やコーヒーメーカーが調理台の上を占領している状態。そこで、これらの家電をキッチンカウンターの上へ移動させた。その他、消費期限が切れている食材や調味料を処分し、作りつけの食器棚に棚板を増やすだけで、すっきりと収まった。各家庭で配管の異なるシンク下は、突っぱり棒とネットで棚を作ると便利。

キッチンカウンターは日常使いの家電置き場に。

【Before】リビング側のキッチンカウンターには、コンポ、CD、文具など、食事のしたくと関係ないものが置かれていた。
【After】カウンターは日常使いの家電置き場に。見栄えのよくない家電の裏側はロールスクリーンで隠した。

日常使いの家電を安全で使いやすい場所に集約。

【Before】冷蔵庫の上に電子レンジを置くのは危険。液体のものをこぼしてやけどを負う心配あり。
【Before】調理台にキッチン家電が3つも置かれ、調理するスペースが狭くて不便だった。
【After】レンジは機種にもよるが、奥行き45〜50 センチでほぼ収まる。その他の家電は40 センチを目安に考えよう。

パントリーは目線にあわせてグループ分け。

【Before】仕切りが少ないまま使うと、モノの上にモノをのせる状態になって、扉を開いたとたんに雪崩状態になる危険が大きい。
【After】棚の左半分は食品、右半分は食器などを収納。 目線より上は箱入りで軽いもの、目線から手を伸ばした時の指先までは高頻度で使うもの、下段は背の高いもの。

キッチンカウンターの収納は高さをそろえて。

【Before】奥行きの深いキッチンカウンターの収納に無造作に食器を置いているので、出し入れしづらく、奥にしまったものが見えず、長い間しまったままの状態。
【After】棚板の数を増やし、同じくらいの高さの食器ごとに収納。100円ショップで購入したカゴを引き出し代わりにして奥の食器も取り出しやすくした。

シンク下は100円ショップのアイテムを賢く利用。

【Before】シンク下には配管が複雑に張り出しており、棚や仕切りが設置しにくい。湿気があり、温度変化が大きいので食品収納には向かない場所。
【After】側面に厚みのある貼着フックでネットを固定し、100円ショップの突っぱり棒をネットの目に差し込めば、どんな形状の配管にも対応できる棚の完成。

近藤典子●住まい方アドバイザー。住まい方提案のスペシャリスト。近藤典子の暮らしアカデミー校長。『近藤典子の「片づく寸法」図鑑』(講談社)など著書多数。商品開発や間取り監修も。

『クロワッサン』934号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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