「甘い物はもともと好きですけど、マドレーヌはそこまでではなかったんですよ。でもよく行く自由が丘に専門店ができて試しに買ってみたら、口当たりがしっとりしていて甘さも控えめで、素朴な温かみのあるおいしさ。“こんなマドレーヌがあるの”って驚いたんです」
安めぐみさんが絶賛する『マドレーヌラパン』のマドレーヌは、バニラやチョコレート、抹茶などの定番フレーバーと、季節ごとの限定フレーバー、合わせて8〜9種類が店頭に並ぶ。さらに安さんは、その店名(ラパン=仏語でウサギ)と、パッケージのイラストも気に入っている。
「一昨年、天寿を全うしたのですが、13年間ミミくんという雄のウサギを飼っていました。独身の頃にウーパールーパーを飼いたいと思い立ちペットショップを覗いたら、じっと目が合ってしまいその場で即決。何の知識もないので専門書片手に、大事に育ててきました。ウサギは通常7~8年が寿命と言われていますが、結婚してからも、娘が生まれてからも、ずっと一緒でした」
かかりつけのお医者さんが、診ているウサギの中では一番長生きをしたというミミくんの佇まいは、パッケージのイラストにちょっと似ている。
「旅立ったのが偶然、十五夜お月様の晩だったんです。娘には“ミミくんはお月様に帰ったんだよ”と説明しました」
その娘も4歳になり、最近は安さんと協力して夫でタレントの東貴博さんのためにバレンタインチョコを手作りするようになった。休日には2人で連れだってマドレーヌを買いに行くことも。
「週末になると時間限定でミニマドレーヌを量り売りしてくれるのですが、それが我が家のお楽しみ。時々本店のカフェにランチにも出かけます。デザートに必ずマドレーヌがついてきて、何となくミミくんを思い出すんです」