くらし

斎藤工、永野、金子ノブアキが登場、新作映画『MANRIKI』の特別版上映会をレポート。

今年で21年目を迎えるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」。
2019年5月29(水)から6月16日(日)まで東京計5会場で開催されています。クロワッサンオンラインレポーターは、表参道ヒルズ スペースオーで開催された“チーム万力”の新作上映&トークイベントに参加。斎藤工さん、芸人の永野さん、金子ノブアキさん、映像ディレクター清水康彦さんの映像制作プロジェクトチーム“チーム万力”に今年はSWAYさんもメインキャストで登場です。
  • 写真・文 クロワッサンオンラインレポーター UKOARA

6月16日まで開催中の『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア』。この日のイベント“チーム万力 presents ショートフィルムの未来地図 vol.2”では、最初にチーム万力の最新ショートフィルム『DEATH BIKE』を上映。約11分半というショートフィルムのあらすじは、貸したゲームを返してもらうという内容。
永野さんが去年の6月にライブで披露したネタを、清水監督が映像にするしかないと思い、今回の作品に至ったそう。
「俺の弟のバイクがあんたを轢きたがってるよ。」というセリフが耳に残ります。

今回初めてメインキャストとして参加したSWAYさんは、
「台本ではセリフがなく、上半身裸でバイクをふかす設定で、撮影日に合わせてジムに通い体を作ってきたのに、当日衣装さんにタンクトップを渡されてびっくりした」と、裏話を披露。
撮影が朝始まって16時には終了したことに関しては、「こんな一日でこのクオリティできるんだ、と思って。ショートフィルムもっとやりたいですね」と楽しかった様子を話していました。貸したゲームを返してもらうだけという、誰も傷つかない、怪我をしない“裏テーマ=平和”の作品に「鍛えてた自分もバカバカしい」と撮影時を振り返り、会場を沸かせていました。

チーム万力も、そんなSWAYさんのキャラクターにはまり、ファンになったそう。

そして、今回のイベントのために作られた映画『MANRIKI』特別版の上映。
駆け出しのファッションモデルが仕事欲しさに美容クリニックを訪れ、小顔矯正施術をするところから話が始まります。ホラーなのかサスペンスなのか猟奇的な映像、光と闇。これは、11月29日から公開される本編が見たい! と期待してしまう作品です。

ここからは、金子ノブアキさんが登場。メイキング映像を生解説で一緒に見ます。
音楽を担当した金子さんは、「監督が編集室に入れてくれるのが楽しかった」そう。
多くの監督が見せるのを嫌がる編集室に清水監督は入れてくれて、映像と音楽を合わせる細かい作業もスムーズに進んだそう。
「金子ノブアキの作った映画音楽を、劇場でドンと聴いてほしいです」と清水監督も話していました。

永野さん、清水さんとも70年代から80年代前半の作品が好きで、緑の光がキラキラ揺らめく夜の森でのシーンはCGを使わず、生々しくザラザラした映像にしたそう。
また、斎藤さんのアドリブが永野さん自身のように見えたというエピソードも。
斎藤さんからは「永野さんの精神から生まれた(作品な)ので、僕は自分を永野さんと思って演じてました。」と言われたそう。

ラストは2020年2月に公開される、斎藤工さん監督の新作短編映画『COMPLY+-ANCE(コンプライアンス)』のティザーを上映。
映像のほとんどを斎藤さんのスマートフォンで撮ったという作品は、日本のコンプライアンスの厳しさ、報道の規制、表現の自由・不自由をテーマにしたもの。
「それを単に非難するだけではなく、スネークマンショーのように言葉を入れ替え描くことにより日本の倫理観のフォルムが出来上がるんじゃないかな」
「この地域、この国、この文化は今現在こうですよっていう報告会の気がして。日本におけるリアルな座標を示すのはコンプライアンスってことに気づいた」と語る斎藤さん。ポジティブに日本の現状を見つめた作品に出来上がっているようです。
『コンプライアンス』は、東京のUPLINK吉祥寺とUPLINK渋谷で公開予定。

今回のイベントで明らかになった今秋公開の『MANRIKI』と来春公開の『COMPLY+-ANCE(コンプライアンス』。2つの作品を、今から首を長くして待ちます。

追記:映画『MANRIKI』プチョンでワールドプレミア上映!

6月29日、映画『MANRIKI』が第23 回プチョン国際ファンタスティック映画祭「World Fantastic Red」(開催期間:6 ⽉27 ⽇〜7 ⽉7 ⽇)にてワールドプレミア上映され、斎藤⼯さん、永野さん、SWAYさん、清⽔康彦監督が上映後の舞台挨拶を⾏いました。

「⽇本のこういったジャンル映画は、⽇本国内ではどこに置き場があるのが、疑問視される傾向にあります。でも、この映画は、永野 さんの奥底にある、暗くてギラついた、美しい世界があって、これぞ映画だと思い、清⽔監督の才能と、太陽みたいなSWAY さんと、他の仲間と、この映画 を作り、僕らのやりたことが全部詰まった作品ができたことに⼀映画ファンとしてとっても満⾜しています。」(斉藤工さん)

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