くらし

お国柄の違いも見える、海外ならではの家事シェアリング事情。

  • 文・針貝有佳 構成・今井 恵

【韓国】「男子厨房に入らず」が、 いまだに残る文化背景。

[クロワッサンが調べた家事シェアの男女比率]
(女)6:(男)4

冬が来る前に行うキムジャン。親族の女性が集まり、協力し合って手早くキムチの準備をする。この日ばかりは、男性は一切関わらない。

韓国人と結婚した女性にとって、家事は家庭内だけでなく夫の実家でも当然のように任される。しかも昔は男性の台所への立ち入りが禁止だったため、夫が実家で台所に立とうものなら、姑や小姑が慌てて飛んでくる事態に。今は共働きも増え、躊躇なく一緒に台所に立つ夫婦が多いが、伝統的なキムジャン(年に一度のキムチ漬け)や法事では、しきたりとして台所に入らない。さらに兵役がある韓国人男性は、軍隊で厳しく整理整頓を学ぶため、“下着の畳み方”や“アイロン掛け”を細かく妻に要求することも。とはいえ、最近は積極的に家事をシェアする傾向だ。

時代も変わり、男性がキッチンに立ち、料理もする。しかし、なぜか"生ゴミ捨て"を拒否する男性が多いとか。
子どもが生まれると男性が育児や家事に積極的に参加する傾向。また夜までに注文すると、翌日早朝に食材を配達するアプリも人気。

[特派員]
孔晟銀(コン・ソンウン)●翻訳家。昨年、第1子を出産し、現在は仕事をセーブして子育てに励む日々。過去、東京やロンドンでも生活。

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