ナレーター、MCとして活動する傍ら、カレーやインド料理への造詣が深くカレー研究家としてもバラエティ番組などで活躍するスパイシー丸山さん。その一押しの手みやげは東京の老舗和菓子店、竹隆庵岡埜が販売している東京カリーどら焼きである。
「このどら焼きは5年ほど前に初めて食べたのですが、まずネーミングの時点でお渡しする相手に“えっ、どら焼きにカレーですか?”ってインパクトを与えますよね。特に自分のような活動をしていると、最初に興味を持ってもらうとその後の話をスムーズに展開できますし、伝えたいことをしっかり伝えられる。手みやげとしては完璧です」
味だってそのネーミングに負けていない。そのまま食べても充分おいしいが、変わり種のお菓子という印象にとどまる。もちろんそれでよいのだが、もっと自分なりの可能性を追求できないか? 食べるほどにその魅力の虜になっていった丸山さんは、ある日、レンジで20秒ほど温めてみた。結果は予想以上。カレーの風味が立ち、よりエスニックでスパイシーな味わいに。
「これはカレーパンの法則と言って、加熱する、しないで風味がまったく変わってくるんです。皮はもちろん甘いのですが、カレーに甘口があるんですから親和性は高い。あとは福神漬けが入っているのもポイント。その食感もしっかり感じられますし、色合い的にも少し赤が入ることで映えるんですよね」
活動柄、各地のカレーにちなんだスイーツを口にする機会が多い丸山さんだが、数ある中でもこのどら焼きは長きにわたり高い人気を誇る一品なのだそう。
「一発屋的なものが多いカレースイーツの中で、それだけクセになる人が多いのだと思います。実はカレーとどら焼きって、相性が良かったんだなと」