くらし

【山田ルイ53世のお悩み相談】自分がモラハラ妻かもしれません。

お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当で、作家としても活動中の山田ルイ53世さんが読者のお悩みに答える連載。今回は今回は年下の夫への小言がやめられない妻からの相談です。
  • 撮影・中島慶子

<お悩み>

アラフォーで知り合った年下の彼ととんとん拍子で結婚しました。
デリカシーに欠けるチャラ男や、年齢だけでなく目線も上な男とばかり付き合ってきた私にはもったいないほど、優しくて穏やかな夫です。
が、優しさと甲斐性のなさ(と頼りなさ)は裏と表についている…とはよく言ったもので、悪気はないけど気が利かない、上昇志向もない彼にイライラしてしまいます……。
結婚するまでフリーランスでアシスタントを付けて働いていたこともあり、つい先回りして彼に指示を出したり、彼のやることにダメ出ししたりしてしまいます。最近では「怒ってる?」とか「ごめんね」が彼の口癖になっているようで、ひょっとして自分はモラハラ妻なのかもしれないと心配になってきました。
彼に対してイライラしたときの対処法を教えてください……このままではせっかくできた結婚もダメになりそうで心配です。
(ようこ/女性/40代後半、専業主婦。)

山田ルイ53世さんの回答

自覚があるようですが、典型的な「自分がやられたことをやってしまう」構図です。まず自分がされて嫌だったことを思い出してください。
よくあることですが、恋人としてお付き合いしているときの人柄を見て、一緒になろうと決めるのに、結婚した途端その前提が覆される。
いわばあなたは"契約違反"をしている状態です。
人間関係のリミッターが解除されるとロクな事は無い。
そりゃあ、上手く行かなくなるというもの。
極端な話、
「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」
とチクチク言うあなただと旦那さんが知っていたら、結婚とはならなかったかもしれません。
当たり前のことを言いますが、親しき仲にも礼儀あり。
夫婦は一体、一蓮托生、ズブズブの関係だというのは間違いです。
ようこさんは「アシスタントをつけてフリーランスで働いていた」とわざわざ書いているところを見ると、結婚前のライフスタイルや仕事にプライドや未練があるのかもしれない。
自分の方が旦那さんよりキャリアが上で、仕事もできると思っている。
「この"出来る私"が専業主婦をやっているのに……」
と、上から目線になってしまうのかもしれない。
もしかして、やはり外で働いていたいんじゃないでしょうか。
であれば、働いた方がいいと思います。
旦那さんに対してマウントを取ったところで、あなたの気持ちは全く晴れないでしょう。

偉そうに言ってみましたが、我が家も夫婦喧嘩は勿論あります。
でも、やっぱり不毛だなと思うのです。
喧嘩になると、妻は貝のように口を閉ざす。
それも、手練れの傭兵顔負け。
もし、彼女が兵士やスパイだとして、捕虜となり拷問を受けたとしても、一切何も吐かないだろうな、というほど何日でも頑張る。
そんな紛争状態をキープするのは、こちらのストレスが大きすぎるので、僕は自分が悪くないと思っていても、すぐ謝りことを納めるようにしています。
家の外であれば戦わなければいけないこともあると思いますが、家庭での喧嘩は逃げ場がない。
負けて良いのです。

山田ルイ53世●お笑いコンビ、髭男爵のツッコミ担当。本名、山田順三。幼い頃から秀才で兵庫県の名門中学に進学するも、引きこもりとなり、大検合格を経て愛媛大学に進学。その後中退し、芸人へ。著書に『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、近著に『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)。
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