くらし

【買ってよかったもの】これぞジャパンブルー! 現代の名工、古庄紀治さんの天然藍の花瓶敷。

クロワッサンオンラインのメンバーによる「買ってよかったもの」シリーズ。今回は、東京五輪のエンブレムにも採用され、ますます注目を集める藍色の小物をご紹介します。
まさに出藍の誉れ! 神秘的なジャパンブルーの阿波藍。

とあるきっかけで徳島に行くことになり、かの地は藍染の本場だし、前から一つは欲しいと狙っていた本物の、天然の、阿波藍を探してみることに。

せっかく買うのならできるだけ本物をと、検索しまくって出会ったのが、国選定卓越技能章「現代の名工」として表彰され、いま藍染の第一人者と言われている古庄紀治さん。化学染料を一切使わず、天然藍で「注染(ちゅうせん)」という伝統的な染め方をする日本でただ一人の職人で、徳島県の無形文化財保持者です。

しかも、そんな名工の藍染め工場では、事前に申し込めば見学や藍染体験もさせてもらえるのです。これは予約予約!

川沿いの工場
すべて手作業で丁寧に作られている製品たち
藍染の原料:すくも

実際に工場を訪れると、天然素材を使い、すべて人の手で作られている工程に感激。古庄さんの藍染、絶対買う! と決意を新たに。

しかし、工場は体験と見学だけで直販はしていないので、古庄さんの製品を求めて徳島市内のとあるライフスタイルショップへ。そこで工場に行ったことを話すと、店主の方が「県外の方がそこまで調べるのはすごい。僕も誰かに聞かれたら古庄さんの藍染を一番におすすめしますよ」と褒めてくれました♡  

「古庄さんのものなら少しは”阿波おどり会館”や空港のショップにあるかもしれません」と教えてもらい、無事ゲットしたのがこちらの「花瓶敷」。

もともと生薬として解毒や解熱にも使われていたという藍は、抗炎症作用や抗菌作用もあるのだそう。実は清潔なインテリアグッズになりえるのですね。

いま最高に盛り上がっているワールドカップのサッカー日本代表のユニフォームが「ジャパンブルー」と呼ばれるのも、「藍色」を表現しているのだとか。

ちなみに徳島県の観光情報サイトによると、日本の藍の色を「ジャパンブルー」と最初に呼んだのは、明治初期に来日し東京開成学校や東京大学理学部で教鞭をとったイギリスの化学者アトキンソン。おそらく、西洋人が見たことのない神秘的な青だったのでしょう。

深みと鮮やかさを備える、美しい日本の青。夏をいっそう涼しく感じさせてくれるアイテムに大満足です。(のぐぽん)

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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