たとえば、実家に住む親の家が最近乱雑になってきたという場合。体力が落ちて片づけられない、または認知症による生活能力の低下が原因であれば、プロの掃除業者などに依頼すればいいのではと考えるところ。ところが、
「ためこみ症の方の場合は、家の中のものを他人に触らせてくれません。本人がいないときに他人が家に入って片づけるというのは、絶対にやってはいけないこと」
できることがあるとすれば、まず本人に相談しながら、「いるもの」と「いらないもの」をひとつひとつ仕分けする。一度整理をしたら、定期的に家を訪ねて、「キレイにしてるね」と褒めることも重要。
「まわりには普通のことでも本人にとって物を整理するのは大変なこと。なので“毎日キレイにしてくれてありがとう”と言い続ける。それがためこみ行為のブレーキになります」
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