【手みやげをひとつ】タネカら商店「季節の野菜」──料理人・竹花いち子さん推薦
撮影・メグミ 文・梅原加奈
東京・世田谷で18年にわたり料理店『タケハーナ』を営んでいた竹花いち子さん。今は店を閉め、食事会や料理教室など自由に料理仕事を楽しんでいるそう。
料理人だけに、自作の菓子のほかソースやピュレの瓶詰などを手みやげに持っていくことが多いそうだ。相手に合わせて作るときもあるけれど、大抵は「ちょうど作ったものがあるときだけのお裾分け」だという。何も用意はないもののおいしいものを分け合いたいときには『タネカら商店』の野菜を買い、この写真のように、家にある空き箱や袋に詰め込んで持っていくこともあると笑う。
「『タネカら商店』さんは、もともとは飲食店などに向けた、卸専門の青果店。3年ほど前に偶然わが家の近くにお店を出され、店舗での小売りも始められた。それ以来、手みやげに困ったらお店に立ち寄るようになりました。新鮮な野菜を選び、おいしく食べてねと渡すだけ」
種を購入するのではなく、畑で育てた作物から種を採る「自家採種」の農家を積極的に応援しているという『タネカら商店』には、全国50軒ほどの農家から旬の素材が届く。いずれも農薬や肥料に依存しない自然栽培の野菜や果物で、「いい人がいい土で作っているものは、どれも驚くほどにおいしい」と竹花さん。
「手みやげには、あえてジャガイモやピーマンなど“普通の野菜”を選びます。日常的に食べているもののほうが、違いがよくわかる気がして。素材がいいと茹でただけ、塩をしただけでこんなにおいしいんだと感動できる。食べてみて“うわぁ!”と口にしてしまうような、シンプルな驚きを贈りたい思いがあります」
ローズマリーなどのハーブを添えて贈り、レシピを提案することもしばしば。「ハーブと一緒に野菜を茹でれば、茹で汁も良質なスープになる。いい素材の底力を存分に堪能してほしいです」
タネカら商店
東京都世田谷区深沢5-2-9-101
TEL:03-6432-2393
営業時間:11時30分〜18時
定休日:火・土曜
※取り扱い商品は季節ごとに異なる場合があります。
『クロワッサン』1173号より
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