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非常時の女性の“身”の守りかた──不安やストレスを減らしたい。女性だからこその備えとは

性別、世代、ライフスタイルなど防災も多様性を重視する時代。災害時は混乱に乗じた犯罪が発生しやすいもの。自分自身の“身”を守る、女性ならではの備えを防災アドバイザー・岡本裕紀子さんに教わりました。

撮影・北尾 渉 イラストレーション・おざわさよこ 文・兵藤育子

非常時の女性の“身”の守りかた──不安やストレスを減らしたい。女性だからこその備えとは

悲しいことに、混乱に乗じた盗難や性犯罪が発生しやすいのも、災害時の常といえる。特に女性は防犯のことを意識しておきたい。そのために大事なのは、日頃からいざというときの対処法を刷り込ませておくこと。

「例えば、誰かに襲われそうになって声を上げるときは『助けて!』より『火事だ!』と叫んだほうが人目が多くなって、異変を察知してもらいやすくなります。とはいえとっさにそんな機転は利かせにくいので、火を使ったときにこのシチュエーションを思い返す……などのイメージトレーニングが、もしものときに効果を発揮します」(防災アドバイザー・岡本裕紀子さん)

ホイッスルなどの防犯アイテムを常に携帯するなど、自分の身は自分で守る意識を持ちたいもの。

こんなとき、どうするのが正解?

【災害発生! この状態を伝えたい…】
SNSに身辺情報をアップしない

日々のことをSNSで気軽に発信できる昨今だが、災害時はちょっと待った! 「たとえば『今、家にひとりでいます』とか『◯◯避難所に来ています』というような投稿は、居場所の特定につながりやすいので、防犯の観点から要注意です。自分の安否に関しても、便利だからとSNSで無防備に発信せずに、家族や友人など最優先で伝えたい人と、緊急時の連絡方法を普段から決めておくのが安心です」

【避難所で一時的に過ごすことに…】
ユニセックスな服装を基本に

不特定多数の人が身を寄せる避難所は、プライバシーを確保しにくいのが難点。「防犯的にもケガ防止のためにも、長袖長ズボンで肌の露出を避けるのが賢明です。黒っぽい服は、よごれが目立ちにくいというメリットも。避難所での女性の困りごととしてよく聞くのが、下着などを干す場所がないこと。ボクサーショーツやカップ付きタンクトップなど、女性の下着だとわかりにくいデザインがおすすめです」

非常時の女性の“身”の守りかた──不安やストレスを減らしたい。女性だからこその備えとは

Any Any インナー

紙素材と不織布でできた1回使いきりのインナーセット。M-LLのワンサイズで伸びがよく、やさしくフィット。ハーフトップ3枚・ショーツ3枚 990円(ワコール TEL:0120-307-056)

非常時の女性の“身”の守りかた──不安やストレスを減らしたい。女性だからこその備えとは

ベランダ便利シート L

半透明で目隠しになる防水シート。避難所で洗濯物を干したり、プライベート空間を確保したいときに。幅180×高さ160cm 2,680円※編集部調べ(レック TEL:03-3527-2650)

【物資調達などに行くときは…】
単独ではなく、必ず複数人での行動を

避難所へ向かうときや物資調達に行くときなど、災害時は可能な限り単独行動を避けたいもの。「複数より単独での登山のほうが、遭難による死亡率が高いのですが、災害時も潜在的なリスクが多いという意味で参考になります。複数で行動すれば、さまざまな視点から危険を察知して安全を確保する大きな力になります。普段のご近所さんのつながりのありがたさを感じられる面が、多々あるはずです」

  • 岡本裕紀子 さん (おかもと・ゆきこ)

    防災アドバイザー

    慶應義塾大学大学院修了。2012年、防災クリエイティブマネージメントを開業、日本全国で防災講演を実施する。NHKほかメディア出演も多数。

『クロワッサン』1172号より

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