長く愛される名湯・高峰温泉で養生──高原の涼やかな風と柔らかなお湯に充たされる
撮影・黒川ひろみ 推薦&文・石井宏子
高原の涼やかな風と柔らかなお湯に充たされる
浴衣に着替えていそいそと木立の小道を進み「雲上の野天風呂」へ向かう。硫黄が香る青白い湯に身を沈めれば、日本アルプスが雲海に浮かんでいる。「ここに来ると日頃の疲れが一気にほどけていく」と評判の名物風呂は標高2,000mの雲の上にある。ご主人・後藤英男さん手作りの湯船は深めで、首まですっぽり浸かって温まったり、ステップに腰かけて景色を眺めたり、まさに憂き世を忘れる温泉。また、夏の体を癒やす入浴法が実践できる温泉が、2つの内湯だ。加温した40℃ほどの温泉で温まり、小さな湯船へどぼん。こちらは37℃ほどの源泉をそのままかけ流しにしていて体温に近い「ぬる湯」、これがたまらなく気持ちいい。あつ湯とぬる湯を交互に入浴することで交感神経と副交感神経が刺激されて自律神経が整い、血行が促進される。泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉。三大美肌泉質を含有する温泉で美肌湯治ができるのもうれしい。飲泉も可能で、美味しい昆布茶のような味のお湯を飲むと、内臓の活性がサポートされる。
朝採れ野菜や清らかな水で育つあまごなど信州の山里の幸も体にしみわたる美味しさ。さらには、宿スタッフがガイドする星空観賞や池ノ平湿原の自然観察会もある。標高2,000mの場所は、気圧の変化から代謝があがりやすくリフレッシュできる。
高峰温泉 ランプの宿
長野県小諸市菱平704-1 TEL:0267-25-2000 1泊1名1万9700円~(夕朝食付き、1部屋2名利用時)。冬季は暖房費が1室1,100円加算。北陸新幹線「佐久平」駅からJRバスあり(1日2本限定、約70分)。冬期間は専用の雪上車(事前予約)での送迎あり。
『クロワッサン』1169号より
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