わたしたちがいつも食べているキウイは超エリート? 徹底した品質管理と大自然が育む「おいしさの秘密」
文・クロワッサン編集部
太陽の恵みと生産者の愛が詰まったキウイ農園
ニュージーランド北島のベイ・オブ・プレンティ地方は、日照時間が長くキウイ栽培に最適な環境を備えた国内最大の産地です。今回はタウランガ近郊にあるカティカティという地域の「トゥイン・カオリ(Twin Kauri)果樹園」を訪れました。
ゼスプリではキウイ生産者を「グローワー」と呼び、単なる仕入れ先ではなく、共に事業を支え合うパートナーとして連携しています。この果樹園では、グリーン、サンゴールド、そしてルビーレッドの3品種が広大な敷地で育てられており、収穫のピーク時には70人を超える作業員が一つひとつ手作業でキウイを摘み取ります。
キウイ作りは奥深いもの。収穫まで、剪定や摘果に加え、幹に切り込みを入れて栄養を果実に集中させる「ガードリング」という作業が欠かせません。これにより果実の密度を高め、糖度をアップさせるのだとか。
突然の豪雨にも見舞われましたが、ダイナミックな大自然のなかでキウイが育まれていることを肌で実感することができました。
甘さを約束する「ドライマター」という厳格な基準
手塩にかけて育てられたキウイですが、収穫時期にもこだわりが。「ヒル・ラボラトリーズ」では、収穫前にキウイの成熟度を厳格にチェックしています。
ここで重要になるのが「ドライマター」という指標です。果実を乾燥させ、水分を除いた成分量から“将来の甘さ”を予測するというもの。この数値が高いほど、熟したときの糖度が高くなるため、ここで基準を満たした農園の果実だけが収穫できるとのこと。私たちが店頭で手にするキウイのブレのない甘さは、こうした科学的な裏付けによって守られています。
休眠状態で海を渡る! 日本へ届く「Class1」の誇り
収穫されたキウイは、大規模な選果場(パックハウス)へと運ばれます。ここでは、カメラによる自動スキャンと熟練スタッフの肉眼により、大きさや形状などがチェックされています。箱詰め後も履歴が辿れるよう、すべての箱にバーコードが貼られており、その徹底した管理体制には目を見張るものが。
驚くべきは、日本へ輸出されるキウイは最高ランクである「Class1」のものだけということ。徹底した検査をくぐり抜けたキウイは、箱詰めされた後、一定の温度に冷やされることで「休眠状態」になります。これにより、熟成を止めたまま船に乗り、日本へ到着した後にゆっくりと追熟させることで、私たちの手元に届く頃に最高の食べ頃を迎えるのです。毎日の食卓を彩るキウイの一つひとつが、厳しい基準をクリアした“超エリート”だと思うと、その味わいもひとしおです。
取材協力:ゼスプリ インターナショナル ジャパン
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