【いつかやりたいことは今やろう!①】海外で一人旅と市民農園で畑仕事
撮影・小川朋央 構成&文・堀越和幸
海外へ一人旅
“いつか”を“この日”に決めて行動する
著述家の中道あんさんは60歳になってから初めて海外へ一人旅に出た。目的地はパリ。
「還暦を迎えて自分にご褒美をしようと、当初は日本の〈ティファニー〉に指輪を買いにいきました。が、自分は20代の頃からパリに行くことが憧れだったことをふと思い出し、使うはずの100万円を旅行に充てることにしたんです」
とはいえ同行の仲間がいるわけではない。それに、言葉がわからない未知の国はやっぱり怖い。
「パックではなくできれば個人旅行で出かけたかったので、現地のガイドサービスを申し込みました。通訳をしながら、街歩きや観光案内をしてくれるシステムで、スタッフはパリを知り尽くしたマダムたち。私の場合は道すがら写真まで撮ってもらいました。海外の一人旅には本当に心強かった」
おかげでカフェのテラス席でお茶を飲む、人気映画の舞台になったレストランを訪れる、現地のカルチャーを堪能する……パリでしたかったあれこれがほぼ実現した。
「50歳を過ぎたら“いつか”はやってこない。本当に行きたいなら“いつか”を具体的に“この日”と今決めること、これが大切です」
畑を始める
野菜のプロがいる“シェア畑”を利用する
土地を借りて農作業を始める際は、自治体などが運営する“市民農園”を利用するのが一般的だ。それに加えて、近頃では民間によるレンタル農園も注目されている。持っていくのは長靴と手袋だけ。手ぶらで通える畑として人気が高い。
「私たちは“シェア畑”と呼んでいて、ここではスコップから支柱、防虫ネットや保湿ビニール、さらには種や苗までと、農作業に必要な全てを取り揃えています」
そう語るのは今回訪れた調布市仙川の「伊藤農園」を営むアグリメディア農園運営部の竹内寿規さんだ。竹内さんによれば農作業は難しいものではない、が、それは基礎的な知識が予め備わっているということが大前提になる。
「初めての人は、それこそどんな道具が必要かもわかりません。ここではプロの菜園アドバイザーがいますので、土の耕し方や植え方、水やりなどのお世話の仕方をいつでも聞くことができます」
中にはここで学んでから地方の畑にデビューする人もいるくらい。
「会員の6〜7割は50歳以上です。自分で育てた野菜の味は格別。ぜひ堪能してみてください」
訪ねたのは…
シェア畑 仙川 伊藤農園
東京都調布市仙川町1-28 入会金1万1000円、月額使用料は4畝を1区画として1万1900円。見学は随時受付中。アグリメディアでは都市を中心に、全国120カ所を拠点とするサポート付き貸し農園を展開。各畑で収穫できる野菜は年間で30種ほど。現在1万人ほど利用者が登録中。https://www.sharebatake.com/
『クロワッサン』1166号より
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