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はじめての介護:自分も相手も安心で疲れにくい基本の補助動作をマスター

最小限の力で身体介助をする、3つのポイントをご紹介。被介護者の動作を補助する際、実はお互いが楽になるコツがあるんです。理学療法士に、理にかなった体の使い方を聞きました。

撮影・中島慶子 構成&文・板倉みきこ

最小限の力で身体介助をする、ポイントは3つ

ポイント1:足を広げて安定性を高め、重心の位置を低くする

介助する際の安定感を確保するために重要なのが、両足を開いて自分自身の姿勢を安定させること。また、膝を曲げて体の重心を低くすると、安定感がより上がり、腰痛予防にもつながる。脚を揃えて直立した状態で行うと、力が出ないし腰を痛める可能性大。

はじめての介護:自分も相手も安心で疲れにくい基本の補助動作をマスター
はじめての介護:自分も相手も安心で疲れにくい基本の補助動作をマスター

ポイント2:被介護者の体を小さくまとめ、重心を近づけて下半身を使う

力任せではお互い体に負担がかかる。同じ重さなら小さいほうが扱いやすいので、被介護者に腕や膝を曲げてもらうなど体を小さくまとめてもらう。その上で、お互いの体を密着させ重心を近づけて安定感を確保。下半身の大きな筋群を使えば負担が軽減する。

はじめての介護:自分も相手も安心で疲れにくい基本の補助動作をマスター
はじめての介護:自分も相手も安心で疲れにくい基本の補助動作をマスター

ポイント3:移動させる際は水平移動で、てこの原理も使う

いったん持ち上げてから移動させると、重力の影響を大きく受けて重く感じてしまう。そこで、移動介助の際には水平方向にスライドさせるようにすると楽に動かせる。また、被介護者の膝や肘を支点にして遠心力を利用する、てこの原理も様々なシーンで活用できる。

はじめての介護:自分も相手も安心で疲れにくい基本の補助動作をマスター
はじめての介護:自分も相手も安心で疲れにくい基本の補助動作をマスター
  • 和田まゆ

    和田まゆ さん (わだ・まゆ)

    理学療法士

    11年の病院勤務ののち、在宅リハビリテーションをサポートする現職に就く。『コンパスウォーク』所属。https://keigo-group.co.jp/

『クロワッサン』1134号より

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