心地よい、楽しいと思う方に一歩ずつ。【編集部こぼれ話】
人生後半をどう生きるか。 年齢を重ねるにつれ、また、子どもの独立といったライフステージの変化のタイミングで考える機会も多いかもしれません。今回の「身軽にシフトチェンジ!心地よい生き方。」特集では、人生後半をより快適に、充実したものにしている方々を取材しました。
私が担当した企画のひとつが「一生かけて楽しみつくす趣味の話」。新たな趣味を見つけ、生き生きと過ごしている50〜60代の方6名に、その魅力を存分に語ってもらいました。
特に印象的だったのが、還暦を過ぎてダンス沼にハマったという料理家の瀬尾幸子さん。現在はソウルダンスとアフロダンスの2つを習っているそうで、そのレッスンの様子を取材させていただきました。
私達スタッフも少しだけ参加させてもらったのですが、ちょっと動いただけで息切れしてしまい、ついていくのがやっと。90分間、笑顔で軽やかに踊り続ける瀬尾さんのパワフルなこと!
ダンスレッスンの後に立ち寄るというソウルミュージックバーにも連れていってもらいました。お酒を飲みながら、流れる曲に合わせて軽快にステップを踏む姿がまたかっこいい!「私の人生の中で今日が一番若い」という瀬尾さん。何歳から新しいことを始めても決して遅くないんだなと勇気をもらいました。
そのほか、「小さな家なら、もっと快適な暮らし」企画では、広い家から、コンパクトな家に住み替えて心地よく暮らしている人を取材。何通りにも使えるものや圧迫感のないものを選ぶという目利き力や、寝室やソファ、食器棚はなくてもいいという、固定観念にとらわれない柔軟な発想が面白かったです。
また「上手な家事の手放し方」企画では、年々体力の低下を感じている人や、仕事や家事、育児で忙しい人の、家事の負担を減らす工夫を紹介しています。料理は冷凍食品やレンジ調理に頼ったり、洗濯はアイロンのいらない服を選んだり、干し方を変えてみたり。普段、“当たり前”と思ってやっていた家事が、工夫次第でどんどん手放せるということを知り、目からウロコでした。
「シフトチェンジ」というと、大ごとのように感じるかもしれませんが、今回いろんな方に話を伺ってみて、“心地よい、楽しい”と思う方に少しずつ歩みを進めていくことなんだと教わった気がします。本誌で紹介しているさまざまな人の暮らしや生き方が皆さんのこれからの参考になればうれしいです。
(編集A)
9月25日発売の『クロワッサン』最新号は「心地よい生き方。」
平均寿命が延びて、人生100年時代と言われる今。長い後半戦を幸せに過ごすには、若い頃とはまた違う考え方が必要になります。そこで、今号では積極的なライフシフト=生き方の転換を目指して、住環境、仕事、家族を含めた人間関係など、さまざまな面での新しい正解を探してみます。誌面に登場するのは、暮らし方をシフトして、自分らしく自由に生きている、22人の方々。お金のことなど、現実的な問題ももちろん考えますが、まず必要なのは変化を恐れず楽しむ気持ち。一歩目を踏み出したなら、きっとワクワクするような未来が見えてくるはずです!