くらし

一緒に作って、一緒に食べる。こぐれひでこさん、小暮徹さんの元気の源は、夫婦で料理する時間。

2人で台所に立てば、おいしいごはんがよりいっそうおいしくなる。
仲良し夫婦の毎日は、食を通じた喜びにあふれていました。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・嶌 陽子

「 おいしいおいしいって 2人で言い合ったり、拍手したりしてます。」(ひでこさん)

こぐれひでこさん、小暮徹さん夫妻

「食は間違いなく暮らしの中心」と言い切るこぐれひでこさん。相模湾を望む高台の家に夫の小暮徹さんと暮らして9年目、三浦半島の豊かな食材を使って2人で料理するのがすっかり習慣になった。それまでほとんど経験がなかったという徹さんもこの地に移り住んでから料理に目覚め、今ではかなりの腕前に。

「徹君は手の込んだものも作っちゃう」「ひでこさんは食材を組み合わせるセンスが抜群」とお互いを評する2人で手分けして、手打ちパスタ、餃子、しょうがごはん、ぬか漬けなど、さまざまな味を生み出している。

「ちょっと険悪な雰囲気になっても、一緒に台所に立つと自然と元に戻ってるよね」(ひでこさん)

「2人で一緒に楽しめることがあるのがいいんだと思うな。」(徹さん)

「2人で一緒に楽しめることを見つけるのが元気の秘訣だと思う。うちの場合はそれが料理ってことかな」(徹さん)

毎回おいしいねと言い合い、とびきり上手にできた時には拍手が出ることも。一緒に作り上げる豊かな食卓が、夫婦に日々の活力をもたらしている。

買い出しツアーで食材調達。

週に1度ほど、数時間かけて三浦半島にある7軒ほどの店を車で回り、野菜や肉、魚、卵などを買うのが夫婦の楽しみ。「時々珍しい西洋野菜なんかも売ってて面白いの」(ひでこさん)

ブームの料理をとことん極める。

最近夫婦でハマっているのは、トマトのエキスを半日以上かけて抽出した「トマトエッセンス」。庭でとれたフェンネルの花を浮かべて飲むと爽やかで美味! 過去にはバスクチーズケーキや焼きりんごなどがブームに。

料理は分担しながら、2人で作る。

この日作っていたのは水餃子。徹さんが作った皮でひでこさんが餡を手際よく包む。生パスタやタコス、ガレットなどの粉もの料理は徹さん担当で、ひでこさんが持っていたレシピ本やクレープパンも徹さんに引き継がれた。

テラスでゆっくり食事を楽しむ。

時にはテラスで相模湾を眺めながら食事をすることも。お酒を飲みながらゆっくりと。「朝食を食べながら昼を何にするか、お昼を食べながら夕食を何にするか会議して、台所に集合する時間も決めてます」(ひでこさん)

こぐれひでこさん・小暮徹さん

こぐれひでこさん・小暮徹さん (こぐれ・ひでこ、こぐれ・とおる)

ひでこさんは服飾デザイナーを経てイラストレーターに。ウェブで連載中の「こぐれひでこの『ごはん日記』」も人気。徹さんはフォトグラファーとして数々の雑誌や広告で活躍。

『クロワッサン』1099号より

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