「料理をできたてのタイミングで、素材は旬の時季に凍結をし、菌が繁殖しないマイナス18度以下を保つことで品質をキープ、適切に解凍することで凍結前の美味しさが再現できる、というのが冷凍食品の最大の魅力です」
というのは、冷凍食品事情に詳しいジャーナリストの山本純子さん。
日本冷凍食品協会の発表によると、国内生産量、海外からの輸入量を合わせ、’22年には日本国内での冷凍食品の消費量が過去最高を記録。山本さんは、日本人にとって冷食はもはや日常に欠かせない食品だと言う。
ここ最近の冷食の新しい動きについて聞いてみると、ワンプレート、驚きのメニューの登場、そして高級品という3つのキーワードがある、とのこと。また冷食を美味しく食べるコツも伝授してくれた。
「どの冷食も、最後はユーザーが家で加熱をし、調理が完了。凍結した時点の美味しさを再現するには、メーカーが指示する方法や時間どおりに加熱することが一番大事。冷凍食品は掛け算です。最後の調理で失敗すると、美味しさがゼロになることも。表示どおりに解凍して加熱不足なら少しずつ微調整。食卓がレストランになりますよ」