山菜天ぷらとたけのこごはんのお弁当【吉田愛さんのレシピ】

定番の炊き込みご飯のお弁当。みじん切りにした油揚げは、見た目にはわからないほどだけど、コク出しにしっかり参加。山菜天ぷらは衣を薄くすれば、より緑が感じられる。

【材料（作りやすい分量）】
米2合
たけのこ（茹でたもの・小）1個（150g）
油揚げ 1/2枚
だし 約350ml
A［薄口醤油 大さじ1と1/2　みりん 大さじ2、酒 大さじ1、塩 小さじ1/2］
木の芽 適量

【作り方】
1.米はといで30分浸水し、水気をきる。たけのこは縦半分に切り、穂先は縦に7〜8mm幅に切り、根元は7〜8mm厚のいちょう切りにする。油揚げはみじん切りにする。
2.炊飯器の内釜に米、たけのこ、油揚げを入れてAを加え、だしを2合の目盛りまで注いでざっと混ぜ、普通に炊く。
3.弁当箱に詰め、木の芽を散らす。

【材料（1人分）】
山菜（ふきのとう、タラの芽、うどなど下処理済みのもの）適量
A［小麦粉・片栗粉 各大さじ1、水 大さじ1と1/2］
揚げ油（サラダ油）適量
塩 少々

【作り方】
1.ボウルにAを入れて粉っぽさが残る程度に混ぜる。
2.山菜を1にくぐらせてから180度の揚げ油に入れ、カラリとするまで揚げる。油をきり、塩をふる。

【材料（1人分）】
にんじん 50g
A［味噌 小さじ1、砂糖・酢 各小さじ1/2］

【作り方】
1.にんじんは千切りにし、耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジ（600W）で1分加熱する。
2.水気をきり、Aを加えてよく混ぜる。

お弁当の記憶に残したい味。名前を聞けばすぐに頭に絵が浮かぶ、そんな定番のお弁当の美味しい作り方を、料理家の吉田愛さんに教わった。

「お弁当のおかずを考える時に大切にしているのは、まず味のバランスです」

たとえば鰆の西京焼きがメインのおかず。これだけでもう充分に美味しい。でも、鰆は案外味が淡泊だ。ご飯がより進むようにするには、甘辛いきんぴらを入れてみようか。入れるなら、魚と相性のいい生姜も千切りにして一緒に炒めてみよう、というように。おかずとおかずが手を取り合い、引き立てあっている。これが美味しいお弁当のハーモニー。

「味のバランスだけでなく、食感や彩りなどにも気を配ってみましょう。するともっと楽しくなる。緑の野菜が入ると見た目も華やかになります」

おかずは冷めても美味しくいただけるものを選ぶこともポイントだ。

「冷めて水が出るような料理は避けるとして、むしろ冷めることでより味が馴染むようなお惣菜をいくつかレパートリーに持っていると便利です」

前述のきんぴらはまさに作りおき惣菜の王様だし、天ぷら弁当に添えたにんじんの酢味噌和えは、お弁当の格好のアクセントになっている。

「味、彩り、食感、季節の食材を意識しつつ、いつものお弁当をぜひ自分流にアレンジしてみてください」