風景写真家が選ぶ、３月の花の新名所。

●春の海を感じながら愛でる百花の趣。

1月の上旬から、ストック、キンセンカ、ヤグルマソウなどとりどりの花が広大な畑に咲き誇る。「花摘みにくるお客さんも多い。花畑の向こうに広がる南房の海の景色も素晴らしいです」（風景写真家・新海良夫さん）

●JR「千倉駅」から安房白浜行きバスで15分、「白間津お花畑」で下車。
南房総市観光協会千倉案内所 TEL.0470・44・3581　
http://www.cm-boso.com

●一目10万本ともいわれるあんずの里。

長野県では桜より一足早く春を告げるあんずの花。3月下旬から4月上旬にはあんずの里一帯が淡いピンク色に覆われる。「ぱっと見、桜に似ていますが、素朴で、また違った風情。北側には白馬連峰の雄大な景色が広がります」

●しなの鉄道「屋代駅」からあんずの里までタクシーで15分。シャトルバス運行は3月27日〜4月9日のあんずまつり開催中の土日のみ。
信州千曲観光局 TEL.026・261・0300
https://chikuma-kanko.com/

●山の斜面に形成される赤紫の花たち。

「カタクリの花が群生している地はあまりなく、ここはその数少ない1カ所です」。面白いのは、朝の太陽が上る時刻になると、それまで閉じていた花がパーッといっせいに開くこと。山肌にどこまでも広がる赤紫が美しい。

●JR「岩舟駅」から車で5分。
みかも山公園：栃木市岩舟町下津原1747・1
TEL.0282・55・7733
https://www.park-tochigi.com/mikamo/facility/かたくりの園

●年に一度、堤を彩る薄紅と黄の競演。

権現堂は1号から4号までの4つからなる公園で、堤沿いの桜並木は特に有名。「3月下旬から4月にかけては菜の花畑も満開を迎え、美しい景色が広がります」。ピンクと黄色のコントラストに注目を。

●東武鉄道「幸手駅」から徒歩約30分。バスは「権現堂」で下車。権現堂公園管理事務所（四号公園）
埼玉県幸手市内国府間887・3　
TEL.0480・44・0873
https://gongendo.jp