9人の料理上手が愛用する、まな板と包丁を拝見。

＼切りやすくて、食材の色がつかないのがいい。／

ゴムのような素材の黒いまな板は大中小揃えています。長年木製がいいと思っていましたが、これに出合って使い勝手優先に。包丁のあたりが優しくてシミが目立ちません。包丁は『鎌倉菊一』のものが中心。三徳、牛刀、菜切りなど。研ぎもお任せしています。

20年以上使い続けている、信州・松本市の陶芸品店『陶片木』のまな板。

まな板はひのきで3cmくらいの厚さ。木は刻んでいても受け止めてくれるから肩が凝りません。
まな板は、とにかく清潔にしておくことが大事。クレンザーとタワシで洗って、天日に干します。
包丁は普通の洋包丁を3、4本。『鎌倉菊一』で買っています。2週間に一度の割合でそこに研ぎに出していて、半分の厚さになるまで使っています。

自分のブランド「松田美智子の自在道具」のまな板です。抗菌力の強いイチョウの木で、大中小を素材によって使い分けます。重ねて使うとまな板が動かず、高さも調節できて便利ですよ。

包丁も同ブランドのもの。これ一本で、鯖くらいまではおろせます。

小さいサイズは香味野菜を切るのに便利。鍋への移動も楽にできる。

まな板に万能のサイズはないと思っているので、用途で多々使い分けています。木製が主ですが、バイオプラスチックのスウェーデン製も使っています。
包丁で最も愛用しているのは、「ビクトリノックス」のペティナイフ。一番手になじみ、細かいところまでよく切れるんです。とにかくなんでもこれで切ります。定期的に買い替えています。

福井県の『高村刃物製作所』を直接訪ねて現場を見学し、その刀のような切れ味の素晴らしさと美しさ、扱いやすさに魅せられて牛刀と三徳包丁を購入しました。この2本でほとんどをこなしています。定期的に送って研ぎや調整をお願いしています。
まな板は、メインは流し台にはまるサイズに特注。小回りの利くものをサブに使っています。

日常的に使っているまな板は5枚。一番大きいのは粉物用、ちょっと切るときには小さいものなど、用途で使い分けています。柄がついているものは使いやすくて洗うのも楽。一生ものを買って長く使うのが好きです。包丁は6本。こちらも用途に応じて使い分けを。『有次』の小さい包丁は、扱いやすくて手になじむので愛用しています。

種子島包丁と鳥取県智頭町の『大塚刃物』の両刃黒打ちを愛用しています。手になじむ柄の形で、切れ味もいい。汎用性が高いうえに研ぐのも楽しい。
大きい包丁はステンレス製と中華包丁。まな板は小さめを何枚も使い分けています。小回りが利くので楽です。

野菜の細かい処理にとても使い勝手がいい生姜用小型包丁。

以前はひのき板を自分でカンナをかけ使っていました。
引っ越しで繋ぎに買った『IKEA』のまな板が意外といいので、今はそれのみ。あたりは木のほうがいいと思うけど、衛生面やメンテはずっと楽です。
三徳包丁は、道具鍛冶の取材で出合ったもの。刃がつきやすく切れ味が長持ちするという、難しいポイントを押さえた名工の作品です。

自然な木の形が美しいオリーブの木のまな板を、大小2枚使っています。オリーブの木は硬いけれど、経年劣化による変形がなく、カビなども生えてこないので長く使えます。「グローバル」の牛刀はステンレス製で、いろいろ気にせず切れるので愛用しています。

オリーブは切っているときの音がいい。使いやすい小サイズを多用。