くらし

30分ほったらかしで完成、自家製サラダチキンと展開レシピ【川津幸子さんのレシピ】

ヘルシーさでは敵なしの鶏むね肉も、調理次第でパサついたり硬くなったり。おいしく食べるためのひと工夫を教わりました。
  • 撮影・青木和義

ふっくら、しっとり、をお約束。鶏むね肉とささみの極上の食べ方。

2週に1度は鶏むね肉でサラダチキンを作り、常備するという川津幸子さん。

「鶏肉は和・洋・中選ばず、いろいろな食材と合わせやすい懐の深い食材。中でもむね肉とささみは脂肪が少なく安心してたっぷり食べられます。パサついたり硬くなるのは、火の通しすぎ。むね肉もささみも思う以上に火の通りが早いことを覚えておいて」

そこで川津さんが教えてくれたのが、「余熱」と「薄化粧」、2つのキーワード。早めに火を止める、調理前に片栗粉をまとわせる……。このひと工夫で、柔らかくジューシーな仕上がりに。

基本のゆで鶏

ヘルシーの代名詞、自家製サラダチキンは、30分ほったらかしで完成。

【材料(作りやすい分量)】
鶏むね肉 2枚(約600g)
鶏ガラスープの素(顆粒) 大さじ1
塩 小さじ1と1/2

鶏むね肉とささみを味方に。

1.鶏むね肉は両面にしっかりめに塩・こしょう(分量外)をする。鍋に湯5カップを沸かしてスープの素と塩を入れ、むね肉を入れる。
2.再び沸騰後、2分煮たら火を止め、ふたをして30分おく。
3.粗熱がとれたらゆで汁ごと保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する。2〜3日のうちに使い切る。

鶏むね肉とささみを味方に。

むね肉は脂肪が少なく良質のタンパク質が多いのが特長。価格の安さもメリット。ささみは鶏肉の中で最も脂肪が少ない部位。

\アレンジ !/ ゆで汁の野菜たっぷりスープ

ゆで汁は決して捨てるべからず。鶏の旨みだけでなくタンパク質もたっぷり溶け出している。残り野菜を加えれば具だくさんのごちそうに。

【材料(2人分)】 
ゆで鶏を作った後のゆで汁 3カップ
干ししいたけ 1枚
青梗菜 1株
にんじん 4cm
ねぎ 1/2本
しょうゆ 小さじ1/4
こしょう・ごま油 各少々

【作り方】
1.干ししいたけは戻して、薄切りにする。
2.青梗菜は茎は縦に細切りに、葉は3cm幅に切る。にんじん、ねぎは短冊切りにする。
3.鍋にゆで汁を沸かし、好みで水を加えて塩加減を調整したら、しいたけ、にんじんを入れて煮る。青梗菜、ねぎを入れてさっと煮て、仕上げにしょうゆ、ごま油、こしょうをふる。

※使う野菜は、冷蔵庫にあるものでよい。

ゆで鶏とねぎのあつあつごま油かけ

仕上げのごま油は、薄く煙が立つまでしっかり加熱。油がさらさらになったら一気にかける。

ふっくら柔らかいゆで鶏がたれを含んで一層しっとりと。ごま油の香りをまとったねぎと一緒に豪快に食べたい。ご飯にもビールにも。

【材料(2人分)】
ゆで鶏 1枚
ねぎ 1/2本
万能ねぎ 3本
たれ[しょうゆ・水 各大さじ1 砂糖 小さじ1 赤唐辛子 1/2本]
ごま油 大さじ1

【作り方】
1.ゆで鶏はそぎ切りにして器に並べる。
2.ねぎは縦半分にして斜め薄切り、万能ねぎは4cm長さに切って1に散らす。
3.たれの材料を合わせ、電子レンジ(500W)に20秒ほどかけて温め、2にかける。
4.
ごま油を薄く煙が立つくらいまで熱し、上からかける。

ゆで鶏とアボカドのサラダ

半分に切って種を取り出したら、皮を剥かずにスプーンですくうと切る手間が省けてラク。

鍋不要でできる一品。さっぱりとしたゆで鶏とアボカドのクリーミーな舌触りが好相性。ヘルシーなのに食べ応えのあるパワーサラダ。

【作り方】
1.ゆで鶏は、一口大に手でさく。
2.アボカドは、種を取って、実をスプーンで一口大にすくい取り、レモンを搾っておく(色止めのため)。ミニトマトは1cm角に切る。
3.1とアボカドを混ぜ合わせ、しょうゆ、オリーブ油、塩で調味し、仕上げにトマト、ごまを散らし、好みでタバスコをかける。

川津幸子

川津幸子 さん (かわつ・ゆきこ)

料理家

料理誌の編集者を経て、料理家に。『小説新潮』での連載をまとめた『しゃばけごはん』が年内発売予定。小説に出てくる江戸料理の再現に格闘中。

『クロワッサン』1052号より

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