くらし

カレーを愛する2人が10のレトルトカレーを試食、その魅力を語り合いました。

自身でレトルトカレー「あしたのカレー」を監修し、365日毎朝カレーを食べる一条もんこさんと、スーパーで常にレトルトカレーチェックを欠かさない劔樹人さん。それぞれが持ち寄ったおすすめカレーを食べながら、そのおいしさと楽しさを語り合いました。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・池田祐美子
左・劔 樹人さん 右・一条もんこさん

一条もんこさん(以下、一条) レトルトカレーの位置づけが、備蓄食から日常食へと変化し始めたのはここ十数年のことですね。

劔樹人さん(以下、劔) 台風の際やこのコロナ禍に非常食として口にして、以前よりもおいしくなったと感じた人も多かったでしょうね。

一条 今までは、レトルトカレーをあまり口にしなかった人も購入するようになり、市場はふくらんできている。2017年には、レトルトカレー市場がルゥを初めて上回っています。

劔 家族の料理を作らない時の私の食事は、だいたいレトルトカレー。近所のスーパーで買い物をするついでに、頻繁にチェックしています。大手だけではなく、小さなメーカーの商品もいろいろ増えましたよね。

一条 レトルトパウチの技術が進化しているだけでなく、お店で食べるカレーと変わらないおいしさを再現したものや、素材にこだわった無添加のものもあります。

劔 ほんの数分でごちそうになる逸品も。レストランクオリティの高級路線は少し値が張るけれど、温めただけとは思えないし。主婦(夫)はもっとレトルトカレーを活用すべきでは。

一条 ごはんと一緒に盛り付けるだけではなく、クラッカーをディップしてワインのお供にしたり、朝食にトーストした食パンにのせて食べたりと、食べ方を変えるだけで、味わいの幅もぐんと広がります。

劔 アレンジを加えておいしく仕上げるコツはありますか?

一条 今回ご紹介している10品は、温めてこのまま食べることをおすすめしますね。アレンジをするなら100円台で購入できるものがいいと思います。たとえば、レモン汁や梅干しなどの酸味をほんの少し足すと、味がひきしまりますよ。もっと辛くしたければチリパウダーや一味唐辛子を、マイルドにしたければ牛乳を加えて、好みの味に調節するのもいいですね。

劔 おうちごはんの機会が増えた今、レトルトカレーをメニューに1品加えることで、料理をする手間が省ける以上に楽しみが広がりますね。ますます興味がわいてきたから、スーパーのコーナーに今から直行しようかな。

【本日は、このカレーを試食しました!】

1.〈劔さんセレクト〉ケララ風チキンカレー

200g 660円(エピタフカレー TEL.050・5473・3252)

「軟らかい食感のチキンは旨味が濃厚。スパイシーなココナッツ風味」。間借りカレーで人気を集め、昨年、東京・新宿に実店舗オープン。

2.〈一条さんセレクト〉ベンガリーマトンカレー

200g 756円※編集部調べ(36チャンバーズ・オブ・スパイス TEL.03・3485・1933)

「マトンの臭みがなく食べ応え満点」。マトンとジャガイモがごろっと入り、化学調味料・小麦粉不使用。

3.〈一条さんセレクト〉ゴルゴンゾーラビーフカレー

180g 450円(NISHIKIYA KITCHEN TEL.0120・19・2498)

「袋を開けた途端、ゴルゴンゾーラチーズの香りに包まれます」。レトルト専門店による、化学調味料、着色料、香料不使用カレー。

4.〈一条さんセレクト〉素材を生かしたカレー ジンジャードライキーマ

180g 350円(無印良品 銀座 TEL.03・3538・1311)

「辛さがきいています。トーストにのせても」。牛挽き肉のコクと生姜の風味がクセになる。化学調味料、合成着色料、香料不使用。

5.〈一条さんセレクト〉ポークビンダルー

180g 648円※編集部調べ(36チャンバーズ・オブ・スパイス)

「酸味と塩味を感じられる、骨格のしっかりした味」。埼玉・西所沢のカレー店『ネゴンボ33』の人気メニューを再現。

6.〈一条さんセレクト〉ど海老カレー

180g 648円※編集部調べ(36チャンバーズ・オブ・スパイス)

「海老の出汁が濃厚で、海老団子の食感も抜群」。東京・吉祥寺のカレー店『ピワン』の日替わり人気メニューをレトルトに。

7.〈一条さんセレクト〉牛テールカレー ゴロット

350g 1,620円(豊味館TEL.0120・298・147)

「こぶし大の骨付き牛テール肉はインパクト大。パーティー感があります」。手間をかけて作られる欧風カレーは、2人でシェアがおすすめ。

8.〈劔さんセレクト〉噂の名店 大阪あまから ビーフカレー 鮮烈な辛口

180g 339円※編集部調べ(エスビー食品 TEL.0120・120・671)

「チャツネの甘さのあとに、しっかりしたスパイスの辛さが!」。大阪の新名物「甘辛カレー」人気店の味わいそのもの。

9.〈一条さんセレクト〉函館 五島軒 海鮮カレー

330g 864円(五島軒 TEL.0138・49・8866)

「帆立や海老などの具と、ブイヨンを使ったカレーソースをそれぞれ仕込み、別々にパックした本格派」。明治12年創業の老舗レストランの味。

10.〈一条さんセレクト〉味文化 野菜カリー

280g 864円(新宿中村屋 TEL.0120・370・293)

「具に肉や魚を使わず、レンコンやインゲンなど9種類の野菜と豆のみ。満足度の高さはさすが」。中村屋秘伝のスパイス使いを味わえる。

一条もんこ

一条もんこ さん (いちじょう・もんこ)

スパイス料理研究家

1977年生まれ、新潟県出身。カレー研究会、スパイス料理教室主宰。著書に『あなたの知らない レトルトカレーのアレンジレシピ』など。

劔 樹人

劔 樹人 さん (つるぎ・みきと)

ベーシスト、漫画家

1979年生まれ、新潟県出身。執筆業、家事、育児をこなす主夫。妻はエッセイストの犬山紙子さん。著書に『敗者復活のうた。』など。

『クロワッサン』1045号より

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