災害時に避難所で深刻な性被害・性暴力が発生することを知らない人はまだ多い。2016年の熊本地震では性犯罪への注意を促す啓発チラシが作成され、「男の人が毛布の中に入ってくる」など、過去の震災時に起きた性被害の事例を取り上げて、女性へ注意を喚起した。
「災害時の性被害は見て見ぬふりをされやすく、女性ばかりか、性別問わず子どもも被害にあっています。こんなことが繰り返されないよう、守ってほしいと考えずに、身を守る行動をしないとダメ」(辻さん)
「居住スペースには授乳や更衣などのための女性専用スペースを設けたり、生理用品は女性が手渡すなど、プライバシーを確保できるようにしたいですね」(松田さん)
「避難所ではユニセックスな衣服で過ごし、トイレにはひとりで行かず、集団行動をする。防犯ブザーやホイッスルを常に身につけて、自分の身を守りましょう」(澁川さん)