職場で災害に遭った時、帰宅せずに会社や近くの一時滞在施設に留まるといった対策が推奨されている。
「職場でスカート姿の時はどうするのか。肌の露出は大ケガの原因になるので、長袖やパンツなどはロッカーに常備しておきたいですね。また、被災時はまず足元の安全を確保したいので、靴下やスニーカーの用意も必須です」(松田さん)
まずは会社の防災対策や備蓄品を確認して、他人と共有できない必需品は自分で常備することがポイントに。一方、避難所でどう過ごすかも気がかり。
「避難所では不安やストレスで体調を崩しやすいし、知らない人と枕を並べて寝ることになるため睡眠を充分にとれません。その上、体育館などの床は硬くて寝づらいので、エアクッション、エア枕などを用意して、体を休める工夫をすることが必要です」(辻さん)
災害時の過度な心身の緊張をやわらげることは健康のために大切なこと。
「アロマオイルの香りは憂鬱な気分を忘れさせてくれます。飴とかチョコレートとか甘いものもリラックス効果がありますよね。癒やしになるものがあるだけで、ストレスは軽減されます。お気に入りのものを手元に」(澁川さん)
災害時にはなるべく平常心を保つことが肝要。そっと自分を励ましてくれるアイテムを揃えておこう。