だまっていても汗が吹き出すような日だったのですが、また悪いことに音響機器が不調で、広い体育館に集まった生徒さんに聞こえるように声を張りっぱなし。通常の学校公演は数組の芸人が一座でうかがい一組の持ち時間も20分ほどがほとんどなのですが、その日は予算の都合で出演者は私ひとり。大声で一時間以上しゃべり続けて汗をかくなんてんじゃない、滝のように流れ落ち、着物はびしょ濡れで色が変わるし、重たいし、洗い張りに着物屋に出したらその日のギャラより高かった……泣けますよ、これは。
とにかく夏場は水分とって、落語日和をお楽しみくださいね。ああ、そういえば某寄席は昔(昔ですよ、念のため)、夏場になると仲入りの少し前に寄席の冷房を切っちゃうんです。席亭いわく「こうすると休憩に売店のジュースが売れる」って、そうかもしれませんけど……。