「休みの日はビデオ観てゴロゴロして最高!」という“みんな”と違って、「家で一人、何をしても虚しい」というたまごさん。
「働いてる方が気が紛れる」とパートに励むも、どうしても月に8日は休まねばならず、それさえ苦痛で、唯一“持て余さない”のは、「2か月に1度友達と会うとき」とのこと。
……要は、“そういうこと”ではないでしょうか。
今現在、「2人のお子さんは自立して、ご主人が単身赴任」とありますが、裏を返せば、それまでは、家族に囲まれ、家事にパートにと忙しい毎日を送っていたということ。
久しぶりに訪れた「一人の時間」を持て余し、寂しく、戸惑っておられるのではと推察します。
筆者は、基本的に一人で居ることを好む人間ですが、それが楽しいかと問われれば、別に楽しくはない。
書き物など仕事があれば、それに時間を費やしていますし、何もなければ“ボーッと”しています。
では、“ボーッと”としていて平気なのかと問われれば、そんなこともない。「俺、何してんだろ……」
との焦りや、罪悪感も多少はある。
とは言え、趣味の1つも持たぬので、仕事以外は特にすることもない。
……そんなものです。
相談者は、「一人の時間が楽しめない」と嘆いておられますが、そもそも「楽しまねばならない!」という“法”などありません。
筆者のように、“人生、なるべくつまらなく過ごす”ことを旨とする人間がいても良し、「おうち時間を素敵に!」、「充実しよう!」と、あれこれ忙しくするのも良い。
要は、「○○すべき」と考えることこそ、止める“べき”だと思うのです。
身も蓋もないですが、「充実したい!」という気持ちも、「ダラッとするの最高!」という考え方も、結局は同じこと。
その時その時で、自分が心地良い方を選べばいいのではないでしょうか。
相談者が、“性格上有り得ない”と仰るのであれば、今は疲れ果てて嫌になるまで動き回れば良い。
ダラッと過ごせない自分を受け入れる……ある意味、「諦めてあげる」というのも大事なことです。
とは言え、安心して下さい。
長い人生(人生の先輩に言うのも口幅ったいですが)、実はそんなにやること、用事などありません。
時が来れば、ちゃんと“ボーッと”出来ます。