くらし

便利? お得? 怖くない?話題のスマホ決済の使い方。

最近、耳や目にする機会が増えたスマホ決済。実態がわからず、使っていない、という人は必見。一体どんな仕組みなのか、要点を絞って紹介します。
  • 文・保手濱奈美 イラストレーション・黒猫まな子

そもそもスマホ決済とは。クレジットカード評論家の岩田昭男さんによると、「現金を使わず、スマホを介して会計を行うシステムですが、大きくは3種類あります。QRコードやバーコードを提示、または読み取って決済を行う『QRコード』と、レジの端末にスマホをかざして支払う『電子マネー』、クレジットカードをスマホに登録してカードなしで決済を行うiPhoneの『ウォレット』などです。今の人気はQRコードと電子マネーで、その中にも複数種類があり、専用アプリのダウンロードが必要になります」

スマホ決済を導入すると、お財布が軽くなったり、買い物がスムーズになったりとさまざまなメリットがあるが、なかでもお得なのは、国から消費者還元が受けられること。

「6月30日までの予定ですが、キャッシュレスで決済を行うと、大手チェーンのフランチャイズでは2%分、中小企業の店舗では5%分のポイントが還元されます。ただし、フランチャイズや中小企業だからといってどこでも還元されるわけではありません。赤い『CASHLESS』のマークがある店舗に限られるので、確認しましょう」

買い物や交通費、友人同士での割り勘など、スマホ決済にすると日常がラクに。

消費者還元の対象店舗はこのマークが目印。

スマホ決済を含むキャッシュレス決済で消費者還元の対象になるのは、右の赤いマークのある店舗。2%または5%の還元率の表示とともに店頭やレジ横に掲示されていることが多い。

スマホ決済の不安 Q&A

Q.いろいろ種類がある中から、どう選んだらいいでしょう?

まず大別するなら、QRコードを選ぶか、あるいは電子マネーか。

より多くの還元を期待するならQRコード。国からの消費者還元以外にも、各社独自の還元サービスを行っているケースが多く、電子マネーにはないサービスです。一方、電子マネーは、操作の簡単さを重視したい人におすすめ。支払いは端末にスマホをかざすだけ。スリープ状態でも会計ができるので、カード型の『Suica』などと同じ感覚で使えます」

Q.セキュリティが心配。お金を盗み取られることはない?

「QRコードの場合は、乗っ取りに要注意。IDとパスワードを解読されると、不正利用されてしまうことがあるからです。そのため、なるべく難解なIDやパスワードを設定することが大切ですが、万が一乗っ取られた場合でも補償はあります。電子マネーの場合、気をつけておきたいのがオートチャージ。スマホを盗まれた時には延々と使い続けられてしまう。いざという時のために、利用停止の方法を確認しておきましょう」

Q.「消費者還元」とは、いつ、どんな形で戻ってくる?

最もわかりやすいのがコンビニ。

「2%還元の対象になっていて、即時割引。レシートを見ると『キャッシュレス還元額』とあり、2%分の金額が引かれています。ほかにも一部店舗では即時割引になりますが、多くはスマホ決済と紐づけている決済事業者によって異なります。カード会社のポイントとして付与されることもあれば、利用金額の引き落としの際にポイント分が相殺されるケースも。還元される時期は、約1〜2カ月後」

1 2
この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間