ところ変われば、マナーも変わる。30年間客室乗務員としてさまざまな国を訪れ、それを体感してきたマナー講師の橋本文香さん。挨拶ひとつとっても、「日本では当たり前のおじぎ。イスラム諸国では神様に行うものとされ、人に対しておじぎはしません。世界の一般的な挨拶の基本は握手ですが、両手ではしない、目上の人より先に手を出さないなどの作法があります」。
ほかにフランスの公共トイレは使用後消毒のシャワーが降ってうっかり濡れる、あるいはかつてロシアでは高級店でも便座がないという話があったり、アメリカではチャイムを押す前にコートを脱ぐと失礼にあたるなど、国民性や文化の違いが生み出すエピソードにはこと欠かない。以下に挙げたのは、橋本さんが特に印象的だったというワード。海外でつい恥をかかないためにも参考に。