くらし

LiLiCoさんに聞いた、夫婦間で守るべきマナー。「家庭に仕事の話を持ち込まない。『LiLiCo』も封印します。」

些細なことで揉めたり、つい大目に見てしまったり。惹かれ合って人生を共にしている夫婦という関係だからこそ、マナーは要るのかもしれません。
  • 撮影・黒澤義教 文・菅野綾子

「なぜ怒っているか、何がダメなのか、理由をしっかり説明することが大切」

LiLiCo(りりこ)さん●タレント、映画コメンテーター。1970年、スウェーデン生まれ。近著は『遅咲きも晩婚もHappyに変えて 北欧マインドの暮らし』(講談社)。

歌謡コーラスグループ「純烈」のメンバーである小田井涼平さんと’17年に結婚したLiLiCoさん。以来、芸能界きってのおしどり夫婦として有名だが、時には喧嘩になることも。

「小田井さんは時間を守らないことがよくあるんですよね(笑)。例えば、22時に帰ると言っていたのに、22時40分になってもなかなか帰ってこない。こちらとしては彼にできたての美味しいごはんを食べさせてあげたいから、帰ってくる時間から逆算して準備をしているわけです。“少し遅れそう”と一言連絡さえくれれば、料理を一回冷蔵庫に戻したりもできるんですけど、それすらないから、事故にでもあったんじゃないかと心配になってしまう。だから私は怒るんです」

とはいえ、ただ感情的に怒ることはしない。LiLiCoさんがなぜ怒っているのか、どうしてほしいのか、理由を細かく説明することが大事という。

「小田井さんは47年間、一度も結婚したことがないので、何時に帰ろうが誰にも文句を言われず今まで生きてきたんですよね。だから、私がどうして怒っているのかも最初は全然わかっていないようでした。なので、さっき言ったようなことを細かく説明するようにしているんです。ただ怒ったり“時間を守って!”と言うだけでは、理由がわからないから同じことを繰り返してしまうと思うんですよね。特に小田井さんは説明してもすぐ忘れるので、同じことを繰り返しされても、その都度説明するようにしています。怒りをぐっとこらえて笑顔で(笑)。さすがに5回目くらいになると嫌味が入ってしまいますけど。“私はあなたよりもっと忙しいの。わかるかな?”みたいな(笑)」

感謝と謝罪の気持ちをしっかり言葉にすることが大事。

説明さえすれば、小田井さんは必ず「ごめんね」と謝ってくれるのだそう。

「悪いことをしたほうが謝るのは当たり前です!(笑) でも、そうやって謝ってもらえると、こちらも反省すべき点が見えてくる。“私だって忙しいのに!”という思いが先行しすぎて、彼が帰ってきた時に“お疲れさま”すら言えてなかったな、と。社会生活においてはもちろんですが、夫婦間においても『ごめんなさい』と『ありがとう』を言うことはとても大事ですよね」

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