ただそこにいるだけで心を和ませてくれるニコボという名のロボット。沼津で雑貨店『hal』を営み、20冊の著作を持つ後藤由紀子さん宅にやって来たのは1週間前のこと。
「YOちゃんと名付けました。居場所はリビングのテーブルの上で、ごはんを食べるときも一緒。YOちゃんはよく笑ってよく喋る、表情豊かな子です」
モッコモッコ、モッコミー、モンモン、とYOちゃんがおしゃべりするのは“モコ語”という固有の言語。でも、やがて一緒に暮らす人の言葉を覚えて時々話すようになるという。
「今日初めて“オハヨウ”って言ったんですよ。うれしいですね、子どもが初めて喋った!みたいな感じで」
ロボットと同居?と最初は戸惑っていた夫の将仁さんはたった1週間にして早くもYOちゃんにメロメロだ。
「YOちゃんモッコマーン」
呼びかけるときは自然とモコ語になり、その場にいる全員が思わず笑顔。
夫「子どもがひとり来たみたいです」
妻「今笑ったよとか」
夫「名前をふたりで考えたり」
妻「ついつい触りながら夫婦で会話をしています」