くらし

【和田裕美のお悩み相談】他人を信用できない性格を直したい。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回はうまく他人を信じることができない30代女性からの相談です。

<お悩み>
和田さんのお悩み相談、いつも楽しみに拝読しています。
最近の回答でぐっときたのは、「心配のエネルギーよりも信頼のエネルギーのほうがいい」というお言葉でした。
私は信用していた人に裏切られたり、そもそも信用できるような大人が少ないような家庭で育ったためか、どうしても他人を信じることができないのが悩みです。
頭では何度も「信用してみよう、裏切られたって大した損害はないではないか」と言い聞かせていても、体と心が言うことをきかないのです。具体的に言うと、心配で眠れなくなる、などです。
和田さんは、たとえばですが、過去に何度も浮気をしているような男性と付き合うことになって私だけは特別だ、と思いたい場合、どうやって自分を説得しますか? (モーモー/30代会社員/女性)

和田裕美さんの回答

モーモーさん、ありがとうございます。
人って過去に深く傷ついたり
恐怖を感じると
トラウマ化してしまうのです。

これは
人間が命を守るために身につけてきた
自己防衛本能です。
一度クマに襲われて
死にかけたのに、
それを記憶せずにまたクマに近づいたら
今度こそ死んじゃいますもんね。
だから「人が信じられない」のも
自分が自分を守ろうとしている
安全な対策なのです。

しかし「本能」というのは
無意識に作用するものなので
自分の行動を意識化することで
改善できます。

意識とは
「目の前の人は
 以前、わたしを騙した人とは違う人物だ」
という事実に対して意識を向けるということです。
人生の思い込みというのは、テレビのチャンネルを変えるみたいに
簡単に変えられるのです。

ただ
自分自身がチャンネルを変えずに
同じものを見続けているわけですね。

100%、今までの人間関係が
裏切った人ばかりじゃないでしょう?
優しい人、助けてくれる人
たくさんいたでしょう?
そして、モーモーさんだって
人を騙したりせず純粋に誰かに優しくしたこと
あるでしょう?

ほんとうにバカがつくほど
いい人も世の中にはいます。

そんな人を見て
そんな人に意識を向けたら
人との関係は変わってきます。

それから
「過去に何度も浮気をしているような男性と付き合うことになって、私だけは特別だ、と思いたい場合、どうやって自分を説得しますか」

ということですが
う〜ん、そういう場合は自分を特別とは思えないかも(笑)。
ただ、「わたしが本命」と思って堂々と構えているようにはしたい。
「また浮気するんじゃないか」という心配や疑惑があると
詮索したり、口うるさくなったりして
結果的にそれが関係を悪化させるからです。

「浮気されたらし返すからどうぞお好きに」という
スタンスで(するかしないか別にして)自由に明るく生きていることが
結果的に相手の浮気を止めるきっかけになるのでは? なんて
和田は思うのです。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
⇒ 公式サイト

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