くらし

【和田裕美のお悩み相談】妻の仕事を軽く見る夫の態度に怒りを感じます。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は、妻の仕事をどこか軽く見ている夫との関係作りについての相談です。

<お悩み>

和田さん、初めまして。人間関係の悩みでご相談です。私が相談したいのは、夫との関係です。

彼は「専業主婦より仕事をしていた方が、人に見られるから外見に気を使い、きれいでいられる」と言い、仕事をすることには好意的です。
でも、どうしても彼の言動は「あなた、私の仕事を軽く見てない?」と思えて仕方ありません。
例えば朝、子どもを保育園に送るために毎日バタバタしていますが「仕事に遅れるから」と言って、時間になると彼は出ていきます。でも私だって仕事があって、遅刻ギリギリ(あるいは遅刻してしまったり) です。「は?私も仕事しているんですけど。私だって遅れそうなんですけど」と怒りがこみあげてきて仕方ありません。そういうところから、軽く見られているように感じています。他にも、問題点は指摘するけど解決法は出さないと感じることが何度もあり、結構うんざりしています。
これをこのままぶつけたらケンカになることは目に見えているので、感情的になりすぎず、でも私の気持ちが伝わるように伝えるには、どうすればいいでしょうか。謝って欲しいとかではなく、前向きに互いに協力していけるパートナーになっていきたいと思っているので(今のところはまだ。離婚もよぎることは正直多々ありますが)、そのための関係作りにアドバイス頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
(相談者:ひまわり/女性/3歳の娘がいるアラフォーの都内在住・会社員です。夫とは大学からの付き合いで、10年ほど付き合って結婚。私は出産前は休日出勤や終電は当然(徹夜することもあった)くらい仕事に没頭していましたが、現在は時短勤務で働いています。夫も仕事が忙しく、毎晩帰りは遅かったり休日出勤も多いし、仕事の付き合いで飲み会で遅くなることも多いです。互いの両親は県外(西日本と東海地方)で、普段、子どもの世話をお願いできません。)

和田裕美さんの回答

ひまわりさん、かなり我慢しているかもしれないですが
それでも感情をぶつけないでケンカにならないようにしているのは
とってもすごい。わたし見習いたい!!!(笑)

けどいつか離婚危機……なんてなってからは遅いです。
まずはきちんと伝えることが大切です。
当たり前のことなんですが、しっかり膝を突き合わせて
「会議」をしてみてください。

(1)
「今まで、我慢してきたことがあって、だんだん限界になっています。
 わたしはあなたとこれからも一緒にいたいので
 二人の関係を前向きに考えるために相談させてください。」

(2)
「きっと、あなたの立場もあるので
 それは無理となることもあると思う、
 けど、少しでもいいので相談にのってほしい。」

(3)
「いつも、ありがとう
 とても感謝しています。
 ほんとうはこんなこと言わないで
 自分でなんでもできたらいいんだけど
 わたし、まだまだできないことが多くて
 そろそろ限界になってきたんです。
 全てとは言わないけれど、相談したい。」

(4)
「わたしはもっと稼いで
 家計を助けたい、そのためにも
 これとこれを協力して欲しい
 どうしたら可能になると思いますか?」
などなど。

「あくまでも、お互いに前向きにやっていくための
 方法として、どうしていいのかわからないので
 頭のいいあなたの意見を聞きたい。」

とかどうです?

要求ではなく、相談スタイルにすると
相手を持ち上げることになるので、対立は避けることができます。
けっして感情的に文句、愚痴になって
「なんでこうしてくれないの?」ということは言わないこと。
そうなると喧嘩になっちゃうから。

ただ、最後にもっと大事なことをふたつ。

(1)
家庭というものは生活費がかかります。
どちらの給与が高いかという点も大事なポイントです。
稼いでいるほうが、「わたしの仕事のほうが重要」と
思いがちだし、あながち「生活費」という点においては
まさしく真実です。お互いにとって結果的によいこととは?

(2)
ご主人の職場環境にもよることなので
そのあたりも聞いてください。
どうしても
「子供のために遅刻」は女性は許されても
男性は「えっ?嫁は?」と聞かれることが多い、
残念ですがまだまだ男性社会なのです。

と、
このあたりを理解して話すといいかなと思います。
それにしても、ひまわりさんも仕事好きなんですね。
せひともうちに!(笑)

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。最新刊は『稼げる技術』(ダイヤモンド社)。
⇒ 公式サイト

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