くらし

【和田裕美のお悩み相談】無気力な高校生の娘との接し方がわかりません。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は受験後、無気力になってしまった娘に戸惑う母からの相談です。

<お悩み>
高1の娘の悩みです。無事受験を終えて第1志望の高校に合格しましたが、直後から無気力生活を送っています。私の育て方が悪かったのか、自分から何かを積極的にする子ではなく、友達と遊ぶのも誘われれば行くというような感じです。夏休みには部活もつまらないと言って辞め、成績も最下位。昼間は部屋に籠り動画漬け、バイトしないならお小遣いはストップすると言っても、別にいいと言う始末。部屋も汚い、身なりも気にしない…どう接して良いのかわかりません。カウンセリングなどに相談した方が良いのでしょうか?
(現実逃避 / 女性 /フルタイムで働いている40代後半です。)

和田裕美さんの回答

現実逃避さん、ご質問ありがとうございます!
第一志望に合格なんてほんとうすごい、おめでとうございます。
そこにきての「無気力」とは……ううむ、それはお母さんとしてとても気がかりですよね。
ただ、お嬢さんのサイドに立って想像すると……。

今までお母さんの「こうなって欲しい」という思いを受けて
がんばってきた。
   ↓
「ここまで頑張ったら自由になれる」とゴールした。
  ↓
やっとゴールしたのに
「また走りなさい」と言われた。

という感じかもしれません。

ちょっと「ううっ」って
なっちゃう気持ちもわからないでもないです。

「勉強しなさい」「掃除をしなさい」ばかり
言われているとやりたくなるということも人にはあるので
「部屋が汚くても私には関係ないわ、友達を急に呼べないぞ」程度に
したほうが相手を楽にしてあげることができます。
あなたは頭がいいので、いまちょっと休んでいるだけだと思うから
自由にしていていいのよ、と
言ってもやらないんだったら
本人に任せてみてもいいのではないかなと思います。

きっとこの子はよくなっていくんだろうと
ちょっとお母さんの愛で、信用してあげて
一生懸命勉強して素晴らしかった、合格してよかった
とお母さんの感謝でその子を見守ってあげて欲しいなって思いますね。
愛と感謝ですね。

そんな風に接していくと
もっともっと心が通い合うんじゃないかな。
カウンセリングと書かれていますが
第三者を挟む前に、お互いの心を通わせることのほうが大事です。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
⇒ 公式サイト

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