くらし

豚丼風しょうが焼きのレシピ【藤井恵さんの定番料理】

「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。
  • 撮影・青木和義 文・板倉ミキコ

豚丼風しょうが焼き

人気の炭焼き豚丼の味を、カラメルの香ばしさで再現。

「北海道で食べた『ぱんちょう』というお店の、炭火焼き豚丼のおいしさに近づこうと試行錯誤しました。砂糖をカラメルにして肉の仕上げに加えることで、炭火焼きの香ばしさを表現しています」

【材料(2人分)】
豚肉(肩ロースしょうが焼き用)300g 塩・こしょう各少々 片栗粉小さじ2 玉ねぎ1/2個 A[醤油大さじ1と1/2 はちみつ小さじ1 酒大さじ1 おろししょうが・おろしにんにく各1かけ分] 砂糖大さじ1 水大さじ2 キャベツの千切り2~3枚分 くし切りトマト1個分 サラダ油大さじ1

【作り方】
1.豚肉はラップに包んで軽くたたき、ひと回り大きくする。塩、こしょうをふり片栗粉を全面にまぶしておく。玉ねぎは5mm幅のくし切りにする。
2.小鍋に砂糖、水大さじ1を入れて混ぜ、火にかける。カラメル色になってきたら残りの水を加えて砂糖を溶かし、火を止める。Aを加えて混ぜる。
3.フライパンにサラダ油を熱したら肉を広げ入れて強火にし、玉ねぎをのせて蓋をする。
4.肉の縁が1cmほど白くなってきたら蓋を取り、2を加えて混ぜながら煮絡める。キャベツ、トマトと皿に盛る。

【コツ!】

焦がさないよう火加減に注意しながら砂糖と水を混ぜてカラメルにする。黒色になるまで煮詰めてしまうと苦味が強くなるので、飴色で火を止める。
「全員が好きな味になるまで、作り続けて完成したレシピです」

藤井 恵(ふじいめぐみ)さん●神奈川県川崎市出身。20代の2人の娘の母。家族の元気を作る日々の家庭料理を、実体験を踏まえて提案。「家族がおいしいと言ってくれる定番料理になるまで、とにかく何度も作り続けてきました。一度調味料の配合が決まってしまえば、味の応用もしやすくなるんです」

『クロワッサン』1005号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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