キリンにマントヒヒ、シロクマ、ペンギン、カワウソ……と、まさに動物園並みのバリエーション豊かな作品がそろった本展。ドイツの名窯、マイセンの食器や置物は日本でも愛好家が多いが、これほど動物モチーフの作品が作られていることは、あまり知られていないだろう。
「マイセンの動物シリーズの特徴は、とことんまでリアルさを追求していること。たとえば、『カモとカエル』という作品では、マガモの雄に見られる尾のカールした羽まで再現されています。写実的な作風や、それを忠実に再現できる技術力は見どころのひとつです」(パナソニック汐留美術館学芸員・岩井美恵子さん)