くらし

一田憲子さんの住まい方に学ぶ。大人になったら始めたい、手間なしシンプル生活。

「物を減らすより、手間を少なく」と いう視点で毎日を見直してみたら?
衣食住が無理なく回りだす、暮らしの仕組みが見えてきました。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・松本あかね
一田憲子(いちだ・のりこ)さん●編集者、ライター。大人の女性の目線で暮らしをテーマに執筆、編集を手がける。近著は『大人になってやめたこと』。HPは、http://ichidanoriko.com

「自分の物差しを持つことで、 “余計な手間”を引き算する。」

ライターとしていろいろな人の暮らしぶりを取材する一田憲子さんは、自他共に認める“真似しんぼう”だ。

「素敵な人の暮らしをのぞいて、真似してみるのが大好き。取材で会った人が漆のお椀を使っていたら、私も同じものを持てば、その人みたいな暮らしができるんじゃないかと思ったり」

けれどあるとき、はたと気がついた。

「いっぱい物は持っているのに、使う時間がない。せっかく集めたのにちっとも味わってないよって」

なぜ味わう時間がない? 振り返ってみて浮かんだのは、暮らしに余計な手間をかけすぎている自分の姿。

「心地いい生活ってこうだよね、丁寧に暮らすってこういうことだよね、と理想形を描いて、それに自分の暮らしをあてはめようとしていました」

「そこそこ続けられる仕組み」 作りで、暮らしが変わった。

憧れの人の暮らしをいくら真似してもいつも三日坊主。悩んだりもしたけれど、やがてあきらめの境地に。

「そもそも『手間をかけて丁寧に』というのは私に向いていなかったんです。根が几帳面じゃないから」

代わりに今の自分に続くことはなんだろう?という視点で、衣食住を見直すようになった。

「例えば、夕食は家で食べたいけれど、時間をかけて新作料理を作ったのに、おいしくないと言われるのはいや。それより同じものを繰り返し作る。余計な手間をかけないで、おいしいと言われる確率を高くする。それが肝心」

最低これだけすれば心地よく暮らせるという、できることをそこそこ続けられる仕組み作りへと舵を切ったら、とてもラクになったと一田さん。

「これだけすればいいということが決まると、それ以上しなくていいから」

毎日にゆとりが生まれ、物とのつきあいも良い関係が続いている。

「手間をかけることが良いことだという頭は捨てて。本来、暮らしは自分が心地よければそれでいいはずだから」

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