大動脈解離・ 大動脈瘤破裂 (だいどうみゃくかいり・だいどうみゃくりゅうはれつ)

原因と特徴

大動脈解離とは、大動脈という太い血管の壁が裂ける病気です。また、大動脈瘤破裂は、大動脈の一部が瘤(こぶ)状に膨らみ、突然破裂する病気です。
いずれの場合にも突然肩甲骨や背中をそれまで感じたことのないような激しい痛みが襲い、冷や汗や呼吸困難をともなうほどの強い症状であることが多いといわれています。あまりの痛みに吐き気や嘔吐をともなったり、さらに意識を失ったりすることもあります。解離がどんどん進行し拡大していくにつれて、痛みの場所は変化していくことが特徴的です。
大動脈解離によって血液の循環が破綻し、脳梗塞心筋梗塞、消化管虚血などの極めて危険な病態を引き起こす要因になります。大動脈解離も大動脈瘤破裂も、発症するまで無症状のことがほとんどです。

治療

解離・破裂の危険性が高いと考えられる場合は、人工血管置換術やステントグラフト内挿術の手術治療を行います。急性の場合は、心臓血管外科の受診が適切と考えられます。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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