からだ

【佐伯チズさんから学ぶ】手、指で仕上げるベースメイクのコツ。

カリスマ美容家・佐伯チズさんが、手、指の力で美肌を磨くその作法を伝授。今回はベースメイク編です。
  • 撮影・内田紘倫 ヘア&メイク・高松由香 スタイリング・佐野友美 文・大澤千穂 モデル・樹神

「手で塗るリキッドファンデはスキンケア・メイクと呼んでます」

美容家 佐伯チズさん

スキンケア同様、メイクもあれこれ重ね塗りは不要。UVカットと保湿を兼ねたリキッドファンデーションを手で密着させれば崩れ知らずの美肌に。
「ファンデーションの役目は顔色の補整だから色選びが大切。ピンク系とオークル系を1色ずつ混ぜて。血色の悪い日はピンク系多め、ほてりを抑えたい時はオークル系を多めに」
2色を手のひらに取り、その日の肌や気温に合わせて比率を加減。首に試し塗りして目立たない色であればOKだ。
「塗る時は手指で温め、一気にのばす。手に取ったものを全部のせて、小鼻など細かい部分に指の腹で入れ込んで」

使う量は各1プッシュずつと多めだが「薄塗りは化粧崩れのもと」だそう。
「薄く仕上げようとすると、量が足りずにムラができ、かえって崩れやすくなるもの。それより多めの量を手指の温度で密着させましょう。手、指でするからそれができるし、また崩れにくい土台になるのです。均一な質感に仕上がるからシミやシワも目立ちません」

クリーミーなテクスチャーが肌を包み込み、小ジワも目立たせない。おすすめは2色使い。モデル使用色は2番と12番。パリュール ゴールド フルイド 各30ml 1万1000円(ゲラン TEL:0120-140-677)
《1. ピンクとオークルの2色使い》ピンク系とオークル系、それぞれ自分に合う色を2色用意。1プッシュ押し切りで手に取り、指で温めるように混ぜる。
《2. ファンデを一気に広げる》両頬からこめかみ、鼻筋、額、顎の順に肌にのせる。体温と同じ温度で一気に肌に広げることで全体が均質な仕上がりに。
《3. 手についた残りも顔へ》手に残ったファンデは両手を合わせて手のひら、指の腹、均一に行き渡るようになじませ、残らず顔にのせていく。
《4. 上へと塗り広げ、手でプレス》引き上げるイメージで左右の頬に塗り広げ、手のひらでおさえる。体温と湿度のスチームアイロン効果で定着力アップ。
《5. くすむ部分には軽く叩き込む》目頭などくすみがちな部分は、指の腹でトントンと叩くように。くすみ対策には美容液前のローションパックを。
《6. 生え際、小鼻は指の腹で》額から生え際などフェイスラインのキワまで塗り広げ、小鼻など崩れやすい部分を指の腹でおさえて密着させる。
《7. 耳も塗り忘れなく》「耳も首もお顔の一部」と佐伯さん。顔にのせた残りを耳にも塗って色を統一。耳たぶを指でつまむようになじませる。
《8. 最後は首のシワのばし!》顔との差がつかないよう首もしっかり塗る。皮膚をのばすように手のひら全体で広げると首のシワも目立たなくなる。
《9. ツヤのある均一な仕上がりに》多めの分量を徹底的に塗り込むことで、ツヤと崩れにくさを両立。均等な質感だからシミや小ジワも目立ちにくい。

佐伯チズ(さえき・ちず)●美容家。1943年生まれ。外資系化粧品会社を定年退職後、サロン、出版など幅広い分野で活動。近年では、環境や道具を問わないその美容法が海外でも広く注目を集めている。

モデル・ワンピース4万2000円(プレインピープル/プレインピープル青山 TEL:03-6419-0978)

『クロワッサン』986号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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