五感を研ぎ澄ませ香りを楽しむ、セルジュ・ルタンスの日本初旗艦店が銀座に誕生。
撮影・小出和弘 文・小沢緑子
一瞬にして別世界の 想像の旅へと誘われる。
一歩、足を踏み入れると広がるのは、“光と闇のコントラスト” によって織りなされるラグジュアリーな空間。その漆黒の宝石箱のような店内で堪能できるのは、“香りの芸術” と讃えられる香水のコレクション。
ここはフランスの知性、哲人と称され多才に活躍するアーティスト、セルジュ・ルタンスの名を冠した香水ブランド『セルジュ・ルタンス』の、日本初の旗艦店。パリ本店、モスクワにあるブティックとともに、彼の美意識が色濃く反映された特別な場所でもある。
この旗艦店のオープンと同時に、限られた店舗のみに置かれるプレミアムな新コレクション「グラットシエル」も登場した。ルタンス氏曰く、香水の探求者に向けて選び抜かれた11香調。ファセット(切子面)が施された黒のガラスボトルの中に閉じ込められたこれらの香りを手に取ることは、「秘密、そして謎に分け入ることだ」と語る。
ほかにも、ルタンス氏が自分自身のためにクリエイトした香りの最高峰コレクション「セクションドール」、着色され視覚からも想像力を掻き立てる「コレクションノワール」、一転して軽やかで爽やかな“ルタンスの水”と愛される「ロー」のフレグランスラインが勢揃い。さらに店内奥には、ラグジュアリーメイクアップライン「ネセセールドゥボーテ」のコーナーも設けられている。
香水もメイクアップラインもすべて試すことが可能。“五感を刺激し、その人自身の感性や美意識を呼び覚ます”ために作られたこの場所で、独自の美の世界を体験してほしい。
“香水や化粧品を超えた芸術品” 。それがルタンスの創り出す美。
限られた店舗のみの特別な香り。
グラットシエル ドゥプロファンディス〈オードパルファム〉 100ml 3万2000円。11月21日発売。11香調ある中で「深き淵より」と名付けたこの香りは、"私が生きている限り、私の「死」も同じく生きている"イメージと表現。
香りも口紅もエレガントの極み。
セルジュ・ルタンス 銀座
問合せ先 ザ・ギンザ お客さま窓口 〈フリーダイヤル〉0120・500824