冷え症は自覚症状であり、原因も冷えの程度も人により様々。とはいえよくある症状だけに、体を温めるなど、自己流のケアで対処している人も多いのでは。
しかし、「実は冷えにはタイプがあり、それによって対策が少しずつ異なる」と、長年冷え症の研究と診療にあたっている北里大学東洋医学総合研究所の伊藤 剛医師は言います。
まずは、自分の冷えのタイプを知ることが大事なのです。
冷えが起こるプロセスですが、人の体には体温を調節するための3つの過程があり、何らかの理由で①熱を作る力、②熱を運ぶ機能、③熱を逃がす機能に異常をきたした場合に、冷えやすくなるのだそう。「こうした原因を無視してやみくもに温めても、冷えの症状が改善するとは限りません」(伊藤医師)
自分なりに冷え対策をしたり、冷えの対策グッズも色々試したりしてきたけれど、よくならないという人は、対策が自分に合っていなかった可能性があります。
伊藤医師はこれまでの研究から、冷えのタイプを次のように分類しています。