口内炎の種類別、原因と症状について専門医に聞きました。 | 医療と健康 | クロワッサン オンライン
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口内炎の種類別、原因と症状について専門医に聞きました。

東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック院長で歯科口腔外科医の新谷 悟さんに口内炎について話を聞きました。正しい知識を得て、予防と早期完治を!
  • 撮影・黒川ひろみ 文・大澤千穂

口内炎の種類は大きく分けて3つ。

「最も多いのが白い小さな潰瘍ができる『アフタ性』。ストレスや疲れが原因と言われます。そしてウイルスやカビなどの細菌の増殖が引き起こす『ウイルス性』。口の中に水疱ができることが、アフタ性との大きな違いです。そして、魚の骨が刺さったり、入れ歯が当たった時の傷など物理的な刺激による『カタル性』があります」

そのほか、金歯や銀歯などの金属アレルギーが原因の「アレルギー性」や、喫煙の習慣で口の中が熱にさらされることで起こる「ニコチン性」も。

「アレルギー性など、がん化する恐れのあるものもあります。たかが口内炎と甘く見ず、治らない時は歯科を受診しましょう」

口内炎の種類別、原因と症状。それぞれの特徴を知ることが適切なケアの第一歩。

(1)アフタ性口内炎
原因:
ストレスや睡眠不足など、心身の疲れによる免疫力低下が原因と言われるが、不明な点も。粘膜や皮膚の健康を助けるビタミンB2はじめ、ビタミンB群の不足など栄養バランスの偏りも一因。

症状:2〜10mmほどの丸く白い潰瘍が頰や唇の内側、舌、歯茎などに発生。2〜3個まとまってできることもある。2週間ほどで治るが、長引く場合は口腔がんの前がん病変などの可能性もあるので病院へ。

(2)ウイルス性口内炎
原因:
ウイルスや細菌感染で発生。口唇ヘルペスなどヘルペスウイルスの感染による「ヘルペス性口内炎」、カビの一種カンジダの増殖による「カンジダ性口内炎」。まれに梅毒など性交渉による口腔内感染も。

症状:初期に小さな水疱が口腔内にいくつもできるのがウイルス性の最大の特徴。その水疱が破れると、やがてびらん(ただれ)や潰瘍へと変化していく。強い痛みや発熱をともなう場合もある。

(3)カタル性口内炎
原因:
魚の骨が刺さる、入れ歯が引っかかる、頰の内側を噛んでしまう、などの外的要因による傷からできる口内炎。傷に細菌が入り込み、繁殖する。熱湯や薬品の刺激による粘膜のただれもこの中に入る。

症状:傷口から細菌が侵入、繁殖することで粘膜が赤く腫れ、時には水疱ができる。アフタ性と違って患部の境界がわかりづらく、唾液が増加。口臭、発熱感をともなう。味覚を感じにくくなることもある。

(4)そのほか
原因:
金歯や銀歯といった金属の詰め物や食べ物によるアレルギー反応で炎症が起こる「アレルギー性口内炎」、長年の喫煙で口の中が熱にさらされ続けることで起こる「ニコチン性口内炎」などがある。

症状:ニコチン性口内炎の場合は口腔内の粘膜が厚くなり、舌の上に赤い発疹や白斑が出る。自覚症状は少ないが食べ物がしみる場合もある。アレルギー性、ニコチン性ともに放置するとがん化の恐れも。

新谷 悟(しんたに・さとる)●東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック院長。歯科口腔外科医。愛媛大学医学部助教授、昭和大学顎口腔疾患制御外科学教室主任教授・口腔外科科長などを歴任後、2014年に銀座にクリニックを開業。

『クロワッサン』978号より

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