深い眠りへ誘う、機能的なパジャマと肌着の選び方。
撮影・金子吉輝
眠るときにTシャツやスウェットなどのままでも、ラクだし問題なく思えるが、質のいい眠りを求めるのなら、パジャマを着たほうがいい。着替えることで気持ちもすんなりと眠りのモードに移行できるはず。ワコールとオムロンの調査からも、寝つきやすさ、熟睡度が上がることがわかる(下グラフ参照)。では、どんなパジャマを選ぶといいのか、ワコールの広報・白鳥貴子さんに聞いた。
「まずは、寝ているときに身体を動かしやすいこと。締め付けず、ほどよいゆとりがあるものがいいですね。ただし、大きすぎるのは、寝返りのときに生地を巻き込んでしまうので、おすすめできません」
心地いい肌ざわりもリラックス効果から入眠しやすさにつながる。同時に、寝ている間にかく汗をよく吸い、蒸れを抑えつつ、寒い、暑い、じめじめといった日本の四季に対応した素材で、不快感がないことも大切。
「寝室の温度や湿度の環境は、今や人それぞれ。エアコンをつけてきちんと布団をかけたいのか、送風だけでタオルケットなのか。素材も、袖の長さや形も、自分の環境をもとに心地よいと感じるものを選ぶことです」
パジャマと肌着の選び方
●寝返りがしやすい。
伸びのいい素材は動きにフィットしやすい。また、ゆるすぎるパジャマは、寝返りのときに身体で生地を巻き込んでしまうので注意。
●締め付けない。
身体が締め付けられているとリラックスできない。適度なゆとりがなかったり、ゴムやリブがきつかったりするものは避けて。
●心地いい感触の素材。
肌に触れたときにやわらかいものは、ストレスなく安眠に。夏なら涼しさを感じる、身体が快適な温度を保てることも大切。
●吸湿性がいい。
綿やシルクといった天然繊維、汗をかいてもべたつきにくい吸汗速乾素材がおすすめ。オーガニックコットンも増えている。
パジャマを着て寝たほうが質のよい睡眠に。
『クロワッサン』977号より
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