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「貫く」ポーズで波風の中にあっても、凪の日々のように過ごす強さをもとう——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方

ふだんの暮らしでは気づきにくい、当たり前の生活のありがたさ。何ごとか起きたときこそ、その日常を手放さないことが必要になります。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

貫く:波風の中にあっても、凪の日々のように過ごす強さをもとう

毎年作っている手帖の扉の言葉に、2025年は「凪を貫く強さ」を選びました。理由があります。

昨年の秋、飼い猫の銀ちゃんが亡くなりました。その治療と看病の間、仕事を続けながら、いつもの自分を保つのがとってもつらかったんです。

貫くというと、信念、信条、理念を貫く……とても勇ましく感じますね。でも私たちの日常には、もっと静かにいつもの自分、凪の状態を貫く必要性があるのではないでしょうか。

人生には、自分の意思ではどうにもできないことが起こることがあり、その瞬間、当たり前のようにできていたことが不可能になることも。

だからこそ、日常を手放さない。崩さない。あえて凪の状態を貫く強さが必要になります

いつものように朝の身支度を整え、食事を作って食べ、仕事に向かい、夜はたとえ眠れなくてもカラダを休める。

私の場合は、毎日交わすクリニックのスタッフとの会話、患者さんたちとのやりとり、セミナーに参加してくださる皆さんとのふれあい……私には、この人たちがいてくれる。今、どんなにつらくても、自分に求められていることがある。その日常を貫くことが救い、支えになってくれました。

周りの人や何げない日々を大切にして過ごしたいものですね。

ウォーリアI
ウォーリアI

ウォーリアI

両脚を揃えて立ち、左脚を大きく踏み出し、後ろの右脚の足先を45度外に向けます。左膝を曲げ、同時に両手を合わせて天井に伸ばします。深い呼吸をして8秒。脚を替えて反対の向きでも行います。1日1回。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長、婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。最新刊『あしたはきっと大丈夫 心が晴れることば』など、著書多数。

『クロワッサン』1137号より

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